最大の原因は乾燥!?それって“大人ニキビ”かも(後編)
前編に引き続き、「大人ニキビ」の後編をお届けします。前編は、主に大人ニキビの原因についてご紹介しました。この後編では、厄介な大人ニキビを治すための正しいスキンケア方法や改善方法についてです!前編と合わせてご覧ください。
最大の原因は乾燥!?それって“大人ニキビ”かも(前編)
あなたのスキンケア、本当にあってる?
綺麗な肌を作るために取り入れているスキンケア。正しく行えていますか?間違っていると肌の乾燥や毛穴のつまりを招く原因になります。
ここでクイズです!以下の項目、いくつ合っているでしょうか?
□皮脂を落とすために、朝からクレンジングオイルを使う
□汚れを定期的に落とすため、1日に何度も時間をかけてしっかり洗顔をする
□皮脂がベタつくので、洗顔後は化粧水のみ
□しっかり汚れと皮脂を落とすため、洗顔ブラシやスクラブを毎日使う
□化粧水や乳液の塗布はコットンを使う
□保湿のため油分の多いオイルやクリームなどを使う
□皮脂対策に10代用のニキビ用化粧品を使う
いくつ○がありましたか?
答えは……0です!
では、大人ニキビのできない肌にするためには、スキンケアや生活習慣に関して、どのようなセルフケアをしていけばよいのでしょうか?そのポイントを6つご紹介します。
① やさしい洗顔
洗顔は毎日2回行いましょう(朝と夜)。しかし、洗顔しすぎると皮脂を過剰に取り除き、乾燥や刺激を引き起こす可能性があるので注意が必要です。刺激の少ない洗顔料を使用し、泡でやさしく包みこむように洗顔し、ぬるま湯でしっかりとすすぎます。
② 適切な保湿
保湿は大切なステップです。肌をしっとりと保ち、乾燥を防ぐため、水分と油分をバランス良く保つ保湿剤を選び、朝晩のスキンケアルーティンに取り入れます。
③ 毛穴の詰まりを予防
毛穴の詰まりを防ぐために、適切なスキンケアを行います。ニキビの発生を抑制してくれるサリチル酸やグリコール酸などの成分が含まれる洗顔料や化粧水を使用することが有効です。また、定期的な角質ケアや古い皮脂の除去を行うことも重要です。
④ 日焼け止めの使用
紫外線は皮脂の過剰分泌を促し、ニキビの悪化を引き起こす可能性があります。雨でも曇りでも紫外線は降り注いでいます!外出時には必ず日焼け止めを使用し、紫外線から肌を守りましょう。その際、非コメドジェニック(毛穴を詰まらせない)な日焼け止めを選ぶことが重要です。
⑤ 健康的な生活習慣
健康的な生活習慣は、肌の健康にも影響を与えます。バランスの取れた食事を摂り、栄養豊富な食品やビタミンを意識して摂取しましょう。また、1日7〜8時間の規則正しい睡眠を確保することも重要です。
⑥ ストレスを溜め込まない
ストレスが増えると、ホルモンバランスが崩れ、皮脂分泌が増加し、ニキビの悪化を引き起こす可能性があります。自分に合ったリラクゼーションやストレス解消法を見つけ、意識的に取り入れましょう。
⑦ 適切なメイクの使用
メイクをする場合は、ニキビを悪化させないために、非コメドジェニック(毛穴を詰まらせない)な製品を選びましょう。また、メイクを落とさずに寝てしまったなんてことはありませんか?毎日必ずメイクを落とし、肌を清潔に保ちましょう。
⑧ ニキビを触らない
ニキビは刺激するといつまでも治りません。触ったり潰したりすることはもちろん、頬杖のクセがあれば見直し、肌に触れないマスクの質やサイズを選びましょう。ニキビに触らずに治癒させることが重要です。
厄介な大人ニキビ、どうにかしたい!
同じニキビとは言え、思春期ニキビとは原因や特徴が異なる大人ニキビ。改善するための日々のアプローチ方法として4つご紹介します。
① スキンケア製品の選択
大人の肌は、皮脂分泌量が思春期よりも低下している場合があります。そのため、思春期ニキビに使用されるような強力な抗菌成分を含む製品よりも、穏やかで保湿効果のあるスキンケア製品を選ぶことが重要です。大人ニキビには、抗炎症作用や保湿効果のある成分(例:アロエベラ、グリセリン、セラミドなど)が含まれる製品が適しています。
② 栄養と食事
大人ニキビは、ストレス、ホルモンの変化、環境要因などによって引き起こされることが一般的ですが、栄養バランスの良い食事やビタミン豊富な食品を摂取することは、肌の健康をサポートするために重要です。肌の材料となるタンパク質、肌の新陳代謝を促し皮脂量をコントロールするビタミンB2・B6、血行を促進してくれるビタミンE、便秘の改善に役立つ食物繊維などを積極的に摂りましょう。さらに大人ニキビには、肌のターンオーバーを整えるビタミンA、肌のバリア機能の低下を防ぐビタミンB1・Cもおすすめです。
③ 睡眠とストレス管理
先述した通り、大人ニキビはストレスと密接な関係があります。深くぐっすり眠るために、ベッドに入る1〜2時間前に入浴して体温を上げ、寝る直前の飲食やテレビ・スマホ等の使用は控えましょう。そしてストレスを溜め込まないために、定期的な運動や深呼吸、入浴や香りでリラックスするのもおすすめです。
④ 医師の相談
思春期ニキビが比較的一時的な状態であるのに対し、大人ニキビは慢性化する場合があります。重度の大人ニキビや自己処理により悪化した場合は、皮膚科医や専門家の診察を受けることをおすすめします。医師は、個々の状況に合わせた適切な治療法や処方薬を提案してくれるでしょう。
いかがだったでしょうか?10代の頃にできる思春期ニキビと、20歳以降にできる大人ニキビ。同じニキビではありますが、皮脂の過剰分泌が原因となる思春期ニキビに対して、大人ニキビは生活習慣やホルモンバランスの乱れ、スキンケアやメイクなどのライフスタイルが複雑に絡んでいます。これらの違いを考慮しながら、健康な生活習慣やストレス管理、適切なスキンケアを行うことが、大人ニキビの改善に役立つでしょう。
正しいケアがわからない、なかなか治らないという場合は、皮膚科や美容皮膚科などニキビを専門とする医師もいるヨクミルにぜひ相談してみてください!
また、無月経が続いていたり、体毛が濃くなったりしている場合には、多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)によるホルモン異常があることもありますので、ヨクミルで皮膚科の専門医に相談してください。
〈参考文献〉
ROHTO「『大人ニキビ』の原因・症状・対処方法について解説」
美容皮膚科タカミクリニック「治らない『大人ニキビ』の原因と対処法・予防方法」
LASELA
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