ヨクミル 海外オンライン医療相談サービス

現在アメリカの医師免許も取得され、大学病院で診療や手術などを担当されている堀先生。日本の医療との違い、ご専門分野などのお話をお聞きしました。

― ヨクミルをお知りに興味を持った理由は？
渡米して現地の日本人の方々から、医療の相談を受けることが多いので、どこかにフィードバックできればと思っていました。その頃、インターネットでヨクミルを知りました。海外も通訳のいる病院はありますが、どこにあるのか、誰に聞けば良いのかなど、「連絡するところがわからない」ことが一番の問題だと感じています。ヨクミルは一般的な医療相談だけでなく、様々な使い方ができると感じています。

― 先生の専門分野や得意分野を教えてください。
専門は脳神経外科です。普段の診察は脳腫瘍や癌の方、全身に合併症があることが多く、他科の疾患が疑われた場合は、内科や外科に紹介する場面も多いです。日本では、救急外来で内科や外科の一般的な診療も担当していたので、専門的な処置が必要でない入院患者は、内科的、外科的疾患の管理を行うことも少なくありません。どの科に行けば良いかをアドバイスすることは、ヨクミルにも通ずると感じています。

― 普段どんな症状を治療・研究されていますか？
脳腫瘍の診療が主ですが、外来は脳腫瘍に限らず脳動脈瘤や脊椎疾患、機能的脳外科疾患など多岐にわたる患者様が来られます。一般的な手術のほか、腫瘍だけを正確に狙う「サイバーナイフ」という放射線治療装置を用いて治療をしています。脳腫瘍関連の幅広い臨床研究と、脳オルガノイドという3Dの培養組織を用いて、新薬の開発も行っています。

― 専門分野を選択された理由を教えてください。
研修医時代に様々な科を回っている際に、同じだけ働いていても不思議と疲れる科と疲れない科があることがわかりました。この先働くなら、無限に働いても喜びを感じられるか、苦痛なのかで医師としての生き方が変わると思い、自然に頑張れる脳外科を選択しました。今も日々ベストを尽くせているので、選択は間違っていなかったと思います。

― 海外滞在中に医療に関して困った経験はありますか？
渡米してしばらくは、医療システムが全くわかりませんでした。耳垢が詰まって片耳が聞こえなくなった時、地元の救急外来に飛び込みましたが、診療できる人いませんでした。結局自分の病院に行きましたが、パンフレットを読んでも全くわからず苦労しました。医療者でも大変なのに、調子が悪い時に頼れる人がいない不安は、日本にいる時とは比較にならないと思います。

― ご趣味やリフレッシュ法を教えてください。
現在の施設は、他の病院で疑問を感じた方が救いを求めて来院することも多く、診察後に「ここで治療をしたい」と決めて、笑顔で帰られる方も少なくありません。苦しんでいる人に満足いただくことで、一番の喜びを感じます。合間に飲むコーヒーや、たまに早めに帰れる時に、カリフォルニアの夕暮れの景色に癒されています。

― どんな人にヨクミルを利用してもらいたいですか？
一般的な内容では、軽微な症状や進行性の症状、どこを受診すれば良いか、医療システムがわからない、薬の相談、現地の医者の診断・治療法・専門用語がわからない、海外に行くけど持病はどうすれば良いかなどです。脳外科の分野では、頭痛、手足に疼痛やしびれ、脱力がある、子どもが頭を打った、脳外科で治療中の病気や治療法について相談したい、脳腫瘍のことを知りたい、CTやMRI、放射線科の報告書や説明がわからないなどの相談が可能です。脳外科分野は、時間をお取りして詳しく説明を行うことも可能です。