香港は、アジアの中でも人気の観光地のひとつです。そんな香港への旅行に際して、事前に確認しておきたい準備と注意点を紹介します。
目次
短期滞在にはビザは不要
一般的に香港への渡航には、有効期限が滞在日数+1ヶ月以上残っているパスポートが必要です。日本国民は、香港への短期滞在(90日以内)についてはビザ不要です。しかし、入国審査において渡航目的や滞在期間、資金などを問われることがあります。また、感染症のリスクがある場合など、入国拒否される可能性もあるため、事前に渡航条件を確認しておきましょう。
※パスポートの有効期限の制限などは、変更になる場合があるので、大使館などの最新情報を確認してください。
年間通じて温暖だが夏には台風の発生も
香港は熱帯性気候で年間を通して温暖ですが、夏季は湿度が高く気温が30度を超えることがあり、冬は乾燥することも多いです。夏には台風が多く、台風の影響でフェリーなどの交通機関が遅れたり、止まったりすることもあります。旅行前には、天気予報を確認し、適切な服装や持ち物の準備をしましょう。また、屋外を観光する際は、日焼け止めや帽子、水分補給を心がけることも大切です。
余裕のある計画で観光を楽しもう
香港は、美食やショッピング、観光名所などが豊富にあります。特に、夜景が美しいビクトリアピークや、香港の中心部と九龍半島を結ぶスターフェリーなどの観光名所は外せません。ほかにも綺麗な海岸線や自然が楽しめるランタオ島、世界的に有名な尖沙咀エリア、ディズニーランドなど、見所がたくさんあります。ピークシーズンには大勢の観光客が訪れるので、旅行前には観光情報やアクセス方法を調べ、余裕を持って予定を立てておくことがおすすめです。
現金を使う場合は偽札に注意
香港の通貨は、香港ドルです。香港ではキャッシュレスが一般的ですが、小さなお店や市場などでは現金が必要な場合もあります。日本円から香港ドルへの両替は、日本国内の銀行や空港、現地の両替所で行うことができます。それぞれレートや手数料に違いがあるので、確認してから手続きしましょう。また、観光客が多い場所や観光客向けの店舗では、偽札が出回っていることも報告されているので注意が必要です。
公共Wi-Fiで個人情報などは入力しないように
香港は、街の中心部や主要な観光地、ショッピングモール、レストラン、カフェ、公共交通機関などでWi-Fi環境が整っていて、スマートフォンなどを利用すれば、外出先でもインターネットに接続することができます。しかし、一部の公共Wi-Fiはセキュリティが弱いため、個人情報やパスワードなどを入力しないように注意が必要です。
日本の携帯電話会社とローミング契約を結べば、日本国内と同じように携帯電話を使用することができますが、高額な通信料金になる場合があるため、海外パケット定額サービスの利用や現地のプリペイドSIMカードの購入を検討することがおすすめです。
香港は、一般的に治安が良い地域ですが、観光客に対する犯罪やトラブルが発生することもあります。以下は、香港旅行中に気を付けるべきポイントです。
貴重品は最小限に夜間の独り歩きは避ける
香港では、観光客がスリや置き引きに遭うことがあるため、貴重品は持ち歩かないでホテルのセーフティボックスに入れる、貴重品を入れたバッグは斜めがけなどにして身体に密着させる、手荷物からは目を離さない、貴重品を持っていると思われる行為を避けるなど、盗難に遭わないように注意しましょう。また、夜間はなるべく一人で歩かず、なるべく明るい場所を歩くようにしてください。
タクシーでは事前にルートとメーターを確認
香港では、タクシー運転手が不正な運賃を要求したり、遠回りしたりすることがあります。特に空港や観光地でタクシーを利用する場合に発生しています。遠回りされないように、事前に目的地までのルートを確認しておきましょう。また、タクシーに乗る前にはメーターを確認する、タクシーの番号をメモする、タクシーの運賃表を確認するなど、トラブルを防止するための対策をとりましょう。
デモや集会に巻き込まれないように最新情報を
香港では、政治的なデモや抗議活動などの集会が頻繁に行われるため、突然のデモや集会に遭遇することがあります。デモや集会は、暴力的な衝突に発展することがあるため、巻き込まれないよう注意が必要です。旅行前には最新情報を入手して、デモや集会などの現場に近づかない、狙われやすい観光地を避ける、一般市民の行動に従うなどの対策をとりましょう。
緊急時の対応には、以下の点に注意しましょう。
緊急連絡先
香港では、緊急時には999番に通報することができます。また、日本大使館、日本総領事館、旅行会社、保険会社など、自分の情報を伝えることができる緊急連絡先を事前に確認しておきましょう。
在香港日本国総領事館
46-47/F., One Exchange Square, 8 Connaught Place, Central, Hong Kong
Tel: (852) 2522-1184
万が一に備えて十分な補償の海外旅行保険に
香港旅行に際しては、医療機関にかかる時に高額な医療費を請求されることがあるので、海外旅行保険に加入することがおすすめします。万が一の病気や怪我、盗難などに備えて、保険の内容を確認してから、十分な補償のある保険に加入しておきましょう。体調を崩したり事故に遭った場合は、速やかに保険会社に連絡しましょう。
医療施設ではガイドや翻訳サービスで中国語対応
香港では、公立医療施設と民間医療施設があります。公立医療施設は、低料金で受診できますが、設備や待ち時間が不十分なことがあるため、民間医療施設の利用も考えましょう。香港の医療医施設では、英語が通じることもありますが中国語が主流のため、できるだけガイドなどに同行してもらったり、翻訳サービスを利用したりしましょう。また、緊急時には救急車を呼ぶことができます。
自分を守るためのグッズや行動を
防犯グッズを持ち歩くことで、緊急時に備えることができます。防犯ブザー、ペッパースプレーなどを持ち歩くことが一般的ですが、香港ではペッパースプレーの所持が禁止されているため使用できません。旅行者は防犯ホイッスル、財布やバッグを固定するための鍵付きストラップなどが、目立たずに盗難を防ぐのに役立ちます。また、公共交通機関や観光スポットなどでは、貴重品を目立たせずに持ち歩くように注意することも大切です。
電波状況に備えて紙の地図も用意
香港は、道路や建物が複雑な地域が多いため、地図を持参しておくことがおすすめです。GPSを使ったナビアプリも利用できますが、電波状況によっては正確な情報が得られないことがあるため、地図の確認を忘れずに行いましょう。また、地下鉄やバスの路線図を持っておくと移動がスムーズです。
参考:外務省海外安全ホームページ|安全対策基礎データ
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_016.html
参考: 外務省海外安全ホームページ|危険・スポット・広域情報|現地大使館・総領事館からの安全情報 履歴
https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMail.html?countryCd=0852
香港は、アジアの中でも人気のある観光地のひとつであり、安全な地域ですが、トラブルや緊急事態に備えて、事前に情報を確認し、必要な準備を行うことが大切です。渡航前には、渡航条件や観光情報、気候などを調べ、治安に関する情報を確認し、緊急時の対応策を考えておきましょう。また、香港は変化が激しい地域であり、政治的な情勢の変化などもあります。最近では、香港でのデモや抗議活動が行われることが多く、交通規制や現地の安全に関する情報が急に変化することもあります。そのため、渡航前には最新の情報を確認し、旅行計画を立てることが重要です。
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