「安心して送り出せる環境づくり」に留学ドクターパスが貢献

安心を届ける「留学ドクターパス」導入で現場が変わる
留学ドクターパスを導入された効果を教えてください。
以前は日本語に対応した医療サービスがなかったため、留学生の方が体調を崩すと学校スタッフや弊社へ相談が集中していました。留学ドクターパス導入後は、医療に関する問い合わせも減少し、スタッフ対応の負担も軽減されました。
不安を抱えているのは留学生本人より保護者というケースも多いですが、「日本人医師に相談できる環境」は、保護者様の安心感にも繋がっています。
留学管理システムを自社開発したそうですね?
創業当初から社内のエンジニアと共に、独自の留学管理システムを構築してきました。出発から帰国までのスケジュール管理はもちろん、留学生一人ひとりの状況に応じて案内を自動生成できる仕組みです。これにより、担当者一人あたりの生産性と正確性が大幅に向上しました。学校関係者からも「ここまで整っているのは珍しい」と驚かれることが多いです。

「医療への不安が根強いことが課題だった」と語る山田さん
それでも医療面の課題は残っていたのですね。
そうですね。フィリピン留学は年々利用者が増えていますが、「医療レベルや衛生面は大丈夫?」といった不安を抱える方が多く、医療に関するサポート体制の確立は長年の課題でした。現地で体調を崩した際、スタッフが病院まで同行しますが、診察するのはフィリピンの医師です。「治療法や処方された薬が適しているのか?」と不安を感じる方も多く、弊社にも頻繁に問い合わせが寄せられていました。
医療アクセスに格差がある留学をどう支えるか?
フィリピンの医療事情について教えてください。
マニラやセブの中心部は設備の整った病院がありますが、郊外の学校では小さな診療所しかない場合もあります。大きな病院まで1時間以上かかることもあり、立地によって医療アクセスに差があります。
欧米のように受診まで長期間待たされることは少ないですが、英語で症状を説明したり、医師の言葉を理解したりするのはハードルが高く、つい我慢して悪化させてしまうケースもあります。また、処方される薬の成分が日本より強いことが多く、自己判断で半量にして服用する方も少なくありません。我々も医療の専門家ではないため、迂闊にアドバイスできないのが実情でした。
出発前に医療対応について説明されていますか?
最近は渡航前オリエンテーションで、「体調不良の際は、まず留学ドクターパスで相談を」と案内しています。「病院へ行くべき症状なのかどうか」と迷うときにも、日本人医師に相談できるので大変心強いです。個人のお客様だけでなく、法人研修など団体向けにも安全マニュアルを作成し、ヨクミルを活用した体制を整えています。
メンタル面での不調を訴える方も多いですか?
やはり多いです。フィリピンは日本と文化・環境が大きく異なるため、渡航直後に「やっていけるだろうか…」と不安を感じる方が少なくありません。ただ、フィリピンの方々はとても陽気でフレンドリーなので、慣れてくるとその明るさに救われることも多いです。
セブ島から広がる安心と成長の留学スタイル

開放感があるセブ島でのマンツーマン授業が人気
フィリピン留学を扱うようになったきっかけを教えてください。
2011年、私自身が学生時代にフィリピンへ留学したのがきっかけです。当時は日本人留学生が少なく、韓国人が中心でした。マンツーマン授業で英語を学べる環境に魅力を感じ、「このスタイルを日本でも広めたい」と考えてエージェントを立ち上げました。
最大の魅力は、授業の半分以上が1対1のマンツーマン授業であること。欧米のグループ授業と違い、レベルに合わせてしっかり学べる点が初心者にも最適です。発音や文法も丁寧で、アメリカ英語に近い表現が学べるのも特徴です。
セブ島を拠点に選ばれた理由は?
セブ島はマニラに次ぐ第2の都市で、海や自然も豊かで治安も比較的安定しています。リゾート地らしい開放的な雰囲気で、観光地としても人気が高いです。学校の多くが「キャンパス一体型」で、教室、寮、食事スペースが同じ敷地内にあり、安全性が高いのも特長です。授業・滞在・食事がすべてセットになった“パッケージ型留学”のため、保護者の方からは「安心して送り出せる」と喜ばれ、親子留学も好評です。
今後、力を入れていきたい取り組みは?
医療や治安への不安から欧米を選ぶ方もいますが、その印象を変えていきたいと考えています。留学ドクターパスをはじめ、現地医療機関との提携や生活サポートを充実させ、より安心できる留学環境を整えることが目標です。
また、出発前のオンライン英会話や、現地で利用できるeSIMの提供も行っています。特にeSIMは到着直後から通信が使えるため、不安軽減につながっています。今後も「到着から帰国まで安心して学べるサポート」を強化していきたいと思います。

- 法人名
- 株式会社グローバルリソースマネジメント
- 所在地
- 東京都渋谷区代々木 1丁目30-14 天翔代々木ANNEXビル212
- 設立
- 2012年8月8日
- URL
- https://www.ryugaku-onebridge.com/


