第1回 子育てのイライラは“普通”のこと ― 感情との付き合い方

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「イライラする自分はダメ親なのでは?」――そんな風に感じたことはありませんか?
子育ての中で怒りやイライラを抱くのは、多くの親に共通する“ごく自然な感情”です。
むしろイライラを全く感じない親はいないと言ってもいいでしょう。大切なのは「イライラをなくすこと」ではなく、
「感情とどう付き合っていくか」。
本記事では、子育てでイライラしてしまう背景と、感情を上手に扱うための考え方を整理します。

子育てでイライラしてしまう理由

  1. 睡眠不足と体力の限界
    夜泣きや授乳、子どもの夜中の体調不良などで睡眠が十分に取れない状態が続くと、心身の疲労が溜まります。寝不足は脳の働きを低下させ、感情のコントロールを難しくさせる大きな要因です。
  1. 孤独感と社会的な孤立
    特に海外や転勤先などサポートが少ない環境では、相談できる相手が限られ「一人で抱え込んでいる」という感覚に陥りがちです。孤独感はストレスを増幅させ、ささいな出来事でも強いイライラへとつながります。
  1. 「完璧にやらなければ」という思い込み
    「ちゃんとした母親・父親でいなければ」「子どもをきちんと育てなければ」という思い込みは、無意識に自分を追い込みます。家事も育児も完璧にこなそうとするほど、できなかったときに強い自己嫌悪や怒りに変わってしまいます。

イライラを悪化させる“罪悪感のループ”

多くの親が「イライラして怒ってしまった → 子どもに悪影響を与えたのでは → こんな自分はダメだ」と自己嫌悪に陥ります。この「イライラ → 罪悪感 → さらにイライラ」というループが続くと、気持ちはますます追い詰められてしまいます。ポイントは「イライラは自然な感情」だと認めること。
悪いのは感情そのものではなく、それに振り回されてしまう状況です。

感情のサインをキャッチする

イライラが爆発する前に、自分の体や心が出すサインに気づくことが大切です。

・心臓がドキドキしてきた
・声が大きくなっている
・頭が熱くなる
・「なんで私ばかり」と思い始めた

こうした小さな変化は「休憩が必要」というサインです。気づければ、爆発する前に深呼吸したり、その場を少し離れたりしてクールダウンが可能になります。

体験談:私もイライラしていました

Aさん(30代・日本在住)
「3歳の子どもが言うことを聞かないたびに、怒鳴ってしまう自分が嫌でした。夜に『またやってしまった』と涙が出ることも…。保健センターの相談で“完璧にしなくていい”と言われて少し楽になり、今は深呼吸してから声をかけるように心がけています。」

Bさん(40代・海外駐在中)
「現地では子どもを預けられる場所も少なく、常に子どもと一緒。些細なことでもイライラして、自己嫌悪に。YOKUMIRUのオンライン相談で心理士の先生に話したとき、“それは普通のことです”と言われて肩の荷が下りました。」

専門家コメント

👩‍⚕️神田先生のコメント
「子育て中の親御さんがイライラを感じるのは珍しいことではありません。むしろ、子どもの安全や健康を守ろうと真剣だからこそ感情が強く出るのです。大切なのは、その感情に早めに気づいて、誰かに相談することです。」

イライラと上手に付き合うために

自分を責めないイライラするのは“親として失格”ではなく、自然な人間の反応です。
小さなサインに気づく体や心の変化をキャッチして、爆発する前に休憩を。
相談できる相手をつくるパートナー、友人、地域の支援、そして専門家。話すだけで心は軽くなります。

子育て中のイライラは、睡眠不足、孤独感、完璧主義など、さまざまな要因が重なって生まれる“自然な感情”です。
「イライラしてしまった自分」を責めるのではなく、「どう付き合うか」に意識を向けることが大切。

一人で抱え込む必要はありません。
行政や地域の支援、電話相談やオンライン相談など、親を支える仕組みは確実に存在します。

👉 次回(第2回)は「子育てイライラを軽くする具体的な工夫と相談先」についてご紹介します。
👉 YOKUMIRUでは、海外からでも日本人医師・心理士にオンライン相談が可能です。

子育てのイライラや不安を抱え込まず、気軽にご利用ください。

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