【医師監修】便秘と下痢を繰り返す…ストレス?病気?受診の目安とは?

更新日: 投稿日:
監修者プロフィール
相談科:
  • 一般外科
  • 内科
  • 総合診療科
専門領域:
  • 一般外科
  • 消化器内科
中村なかむら 明弘あきひろ先生
消化器外科を専門として研鑽を積んできました。普段から超音波検査や胃カメラ、大腸カメラなども行っています。便秘、下痢、腹痛などの“お腹のお悩み”に関してはお任せください。症状の改善策や、気をつけるべき点、食事の工夫、病院を受診すべきタイミングなどについて、適切にアドバイスさせていただきます。

「便秘が続いたと思ったら、今度は下痢になる」「お腹の調子が安定しない」「検査では異常なしと言われたけど、ずっと不安がある…」そんな悩みを抱えていませんか?
便秘や下痢は、多くの方が経験する身近な症状です。しかし、症状を繰り返すと、「ストレスのせい?」「食生活が悪いだけ?」「何か病気が隠れているのでは?」と不安になることも少なくありません。
特に海外生活では、日本と食事や生活リズムが大きく変わることがあります。慣れない環境での緊張やストレスも重なり、「以前よりお腹の調子が不安定になった」と感じる方は少なくありません。

今回は、消化器内科の視点から、「便秘と下痢を繰り返す原因」と、「どのタイミングで受診を考えるべきか」について解説します。

1.便秘と下痢は、実は“つながっている”ことがある

「便秘」と「下痢」は正反対の症状に見えますが、実は同じ原因が背景にあることがあります。特に多いのが、ストレスや生活習慣の乱れによって腸の動きが不安定になっているケースです。腸は、自律神経と深く関係しています。
睡眠不足や疲労、緊張状態が続くと、腸の動きが乱れやすくなり、便秘になったり、逆に急に下痢になったりすることがあります。
海外生活では、
・食事内容の変化
・油分や香辛料の違い
・時差や生活リズムの乱れ
・言葉や人間関係のストレス
など、腸へ負担がかかりやすい要素が重なります。そのため、「病気というほどではないけれど、ずっとお腹の調子が悪い」という状態が続いてしまう方も少なくありません。

2.検査で異常がなくても、症状が続くことがある

病院で検査を受けても、「特に異常はありません」と言われることがあります。それでも便秘や下痢、腹痛を繰り返している場合、「過敏性腸症候群(IBS)」と呼ばれる状態の可能性があります。
これは、腸そのものに大きな病気があるわけではないものの、ストレスや生活習慣の影響によって腸が敏感になり、腹痛や便通異常を繰り返してしまう状態です。
例えば、
・通勤前になるとお腹が痛くなる」
・緊張すると急に下痢になる」
・便秘と下痢を交互に繰り返す」
といった症状がみられることがあります。
真面目で頑張りすぎる方ほど、自分では気づかないうちにストレスを抱え込み、症状が長引いてしまうこともあります。

 

3.ストレスかな”で済ませない方がいい場合もある

一方で、「ストレスのせいだと思っていたら、別の病気が隠れていた」というケースもあります。特に注意したいのは、血便がある、急激に体重が減っている、発熱を伴う、夜中に腹痛で目が覚める、といった症状がある場合です。
また、「以前より症状が強くなっている」「市販薬でも改善しない」「長期間ずっと続いている」といった場合も、一度しっかり確認した方が安心です。こうした症状の背景には、大腸ポリープや炎症性腸疾患、大腸がんなどが隠れていることもあるため、症状の経過によっては内視鏡検査などが必要になることがあります。「まだ若いから大丈夫」と思っていても、自己判断だけで様子を見続けることは注意が必要です。

4.“とりあえず整腸剤”だけでは改善しないこともある

お腹の不調が続くと、市販の整腸剤や便秘薬で対応している方も多いと思います。もちろん、一時的な症状であれば、生活改善や整腸剤で落ち着くこともあります。しかし、便秘薬を長期間使い続けていたり、「お腹に良さそうだから」と自己流で食事制限を繰り返しているうちに、逆に腸へ負担をかけてしまうこともあります。
特に海外では、日本と食文化が異なるため、知らないうちに食物繊維や水分が不足していたり、脂質の多い食事が増えているケースも少なくありません。また、「病院へ行くほどではないかな」と我慢を続けることで、慢性的な不調として長引いてしまうこともあります。

5.大切なのは、“なぜ繰り返しているのか”を整理すること

便秘や下痢は、「腸だけの問題」とは限りません。食事、睡眠、ストレス、運動不足、生活環境など、さまざまな要因が重なって起きていることがあります。だからこそ大切なのは、「症状を止めること」だけではなく、“なぜ繰り返しているのか”を整理することです。

ヨクミルでは、日本語で医師に相談しながら、
・病院受診が必要な状態なのか」
・生活習慣の影響がありそうか」
・食事やセルフケアで改善できる可能性があるか」
・どのタイミングで検査を考えるべきか」
といった点を、一緒に整理することができます。「なんとなくお腹の調子が悪い」そんな段階でも、お気軽にご相談ください。

便秘と下痢を繰り返す背景には、ストレスや生活習慣、環境変化など、さまざまな要因が関係していることがあります。特に海外生活では、知らないうちに腸へ負担がかかりやすく、不調が長引いてしまうことも少なくありません。一方で、「ストレスかな」と思っていた症状の中に、病気が隠れている場合もあります。大切なのは、我慢を続けることではなく、「いま自分の体で何が起きているのか」を整理することです。気になる症状が続く時は、一人で抱え込まず、ぜひご相談ください。

 

 

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