【ロサンゼルスで病気になったら】現地医療、病院情報まとめ

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ロサンゼルスってどんなところ?

ロサンゼルスはアメリカ合衆国カリフォルニア州にある都市で、ニューヨークに次いでアメリカ第2位の人口規模を持つ都市です。人口は約1,000万人でこれは東京23区とほぼ同規模です。外務省の都市別在留邦人数推計によると、約64,500人の日本人が在留しており、これは世界一の在留邦人数です。ハリウッド映画の本場であり、映画や音楽、アートなどのエンターテイメント文化が根付いています。

ロサンゼルスの医療レベル、医療制度は?

ロサンゼルスの医療レベル

ロサンゼルスの医療は高度で、世界でもトップクラスであることは間違いありません。ですが、医療制度についてはさまざまな問題を抱えています。医師の専門分野が細かく分かれていて、複数の医師にかかる必要があるケースが多く、診療、治療、支払い手続きも個別対応が必要です。また、予約なしで受診できる救急部は非常に混雑しており、軽症の場合は長時間待たされることになります。

ロサンゼルスの医療保険制度と事故事例

ロサンゼルスの公的医療保険

米国には国民健康保険のような日本の公的医療保険はありません。米国における公的医療保険制度は非常に限定的で、「メディケア」および「メディケイド」の2つのみです。メディケアおよびメディケイドの加入者は国民全体の3割に留まり、国民の5割は民間医療保険に加入しています。

米国の医療保険に加入している場合は、その加入者カード等を持参して受診してください。

医療制度対象概要
メディケア65歳以上の高齢者・障害者パートA、B、C、Dに分かれている。
A:入院サービス、高度看護施設ケア等を保障。
B:外来等における医師サービス等を保障。
C:パートA及びBの双方に加入している者に対し政府に代わって民間の保険者がパートAの給付と同等以上の給付を請け負う制度。
D:外来患者に係る処方せん薬代を保障。
メディケイド低所得者通常の医療サービス(入院サービス、医師サービス等)をカバー
する以外に、メディケアがカバーしない長期ケア(介護)もカバー
する。

ロサンゼルスの民間医療保険

上でも述べたように、米国において公的医療御保険制度は2つのみしかなく、国民の5割は民間医療保険に加入しています。このことから、民間医療保険の役回りが非常に重要です。また、国の政策により、企業が福利厚生の一環として従業員に民間医療保険を提供しているのが一般的です。

そして、加入している医療保険が受診希望の医療機関に対応しているか確かめてから受診して下さい。医療保険の種類によっては、受診する医療機関が指定されている場合があります。米国の医療保険に加入している場合は、その加入者カード等を持参して受診してください。

日本の医療保険にしか加入していない場合、医療機関受診に際し、受付で診療費の支払い能力を問われることがありますので、現金、クレジットカードなど、支払い能力を十分証明出来る物を持参してください。

民間保険プラン内容
PPO(Preferred Provider Organization)ネットワーク内外の医療機関で受診が可能だが、医療費の自己負担割合に差を付けている。
HMO(Health Maintenance Organization)主治医を決める必要あり。緊急医療時を除き、ネットワーク内の医療機関しか利用できない。

実際にあったロサンゼルスの事故例と費用

ロサンゼルスの医療費については保険会社の実例でイメージすることができます。
(出典 価格.com アメリカ合衆国の医療費)

事故状況治療・救援費用保険金支払額(円)
コンビニで買い物中に意識を失い救急車で搬送。心不全と診断され25日間入院。医師・看護師が付き添い医療搬送。23,470,000
空港内で意識を失い救急車で搬送。感染性心内膜炎と診断され15日間入院。家族が駆けつける。医師・看護師が付き添い医療搬送。22,950,000
高速道路を走行中に車が横転し救急車で搬送。全身強打による多発外傷と診断され家族が駆けつける。21,130,000
咳・息苦しさを訴え受診。気胸と診断され10日間入院・手術。家族が駆けつける。12,030,000
クルーズ中に高熱を訴え下船して受診。胆管結石・胆嚢炎と診断され4日間入院・手術。家族が駆けつける。8,230,000
留学中に不正出血で受診。卵巣嚢腫と診断され手術。8,090,000
アイススケートをしていて転倒、腰を強打し受診。椎間板ヘルニアと診断され3日間入院・手術。家族が駆けつける。8,060,000
サイクリングレース中に体調が悪化して転倒し救急車で搬送。重度の脱水症状と診断され3日間入院。家族が駆けつける。

5,630,000

紅茶をこぼして顔から背中まで掛かり救急車で搬送。重度の熱傷と診断され9日間入院・手術。家族が駆けつける。4,980,000
ホームステイ宅で発熱・咳が続き受診。肺炎・甲状腺炎と診断され4日間入院。3,730,000
胸のしこりを感じ受診。悪性腫瘍と診断され手術。3,510,000
腰痛・熱・頭痛・嘔吐の症状を訴え受診。急性腎盂腎炎と診断され5日間入院。3,510,000
アパートのロビーで転倒、頭を強く打ち救急車で搬送。硬膜下血腫・くも膜下出血と診断され4日間入院。3,060,000
留学中に精神的不安で食事が摂れなくなり受診。躁鬱病と診断され11日間入院。3,060,000
サッカーの試合中に相手選手と接触し受診。鎖骨骨折と診断され手術。5,790,000
鯨ウォッチングのクルーズ船が波に揺れて転倒。腰椎骨折と診断され17日間入院・手術。家族が駆けつける。医師・看護師が付き添い医療搬送。29,928,529
風邪・呼吸困難を訴え受診。肺炎・不整脈と診断され21日間入院・手術。家族が駆けつける。医師・看護師が付き添いチャーター機で医療搬送。(保険金額不足/自己負担あり)25,000,000

ロサンゼルス周辺の病院

ロサンゼルスで医療サービスを受ける際のポイント

  • 日本語対応の可否
    • 大きな病院では日本語通訳サービスを無料で行っている病院も多いので、そちらをご利用ください。最近は、電話を介しての通訳サービスが多くなっており、通訳者を利用したい場合には、あらかじめ予約が必要です。

    • 英語が堪能でも医学専門用語が分かりにくいなど意思疎通が十分とれない場合も多く、日本に帰国して治療を受けるほうが良い場合もあります(これは緊急を要さない場合であり、帰国できるかどうかの判断は医師に任せるようにしてください)。

  • 緊急時の対応
    • 年齢に関わらず、重症と考えられる急病や大怪我の場合は、「911」に電話をかけてください。(※日本での119番に相当しますが、ロサンゼルスでは警察や消防でも同じ番号です。)
    • 平均5分程度で救急車が到着します。救急車が間に合わない場合は、消防車の救急隊が代役を果たします。
    • 日本と異なり、救急車は有料で数百ドルから1千ドル台にもなります。

 

ロサンゼルスの医療機関リスト

ロサンゼルスの在留邦人が利用している主な医療機関は下記です。(出典 外務省 海外渡航・滞在 世界の医療事情 アメリカ合衆国ロサンゼルス周辺)地域ごとに日本語で受診できる医師の情報も参考になります。

病院所在地連絡先診療科と日本語対応など
Cedars Sinai Medical Center8700 Beverly Blvd., Los Angeles, CA 90048電話:(310) 423-3277

https://www.cedars-sinai.org/
問い合わせWEBページ:https://www.cedars-sinai.org/international-patients/contact.html
https://www.cedars-sinai.org/international-patients.html

内科(呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、神経内科、腎臓内科、内分泌内科、アレルギー・膠原病内科、血液内科)、外科(胸部外科、腹部外科、心脈管外科、移植外科、乳腺外科)、小児科、産婦人科、耳鼻咽喉科、眼科、脳神経外科、整形外科、歯科口腔外科、形成外科、泌尿器科、皮膚科、麻酔科・ペインクリニック、精神神経科、リハビリテーション科、放射線科、腫瘍科、救命救急科、感染症科、家庭医学科
Ronald Regan UCLA Medical Center757 Westwood Plaza, Los Angeles, CA 90095電話:(310)794-8759
https://www.uclahealth.org/international-services/
受付E-mail Address:international@mednet.ucla.edu
24時間救急対応
<Immediate Care> https://www.uclahealth.org/patients-families/immediate-care#immediatecare
<Emergency Department> https://www.uclahealth.org/emergency
内科(呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、神経内科、腎臓内科、内分泌内科、アレルギー・膠原病内科、血液内科)、外科(胸部外科、腹部外科、心脈管外科、移植外科、乳腺外科)、小児科、産婦人科、耳鼻咽喉科、眼科、脳神経外科、整形外科、歯科口腔外科、形成外科、泌尿器科、皮膚科、麻酔科・ペインクリニック、精神神経科、リハビリテーション科、放射線科、腫瘍科、感染症科、救命救急科、家庭医学科
Harbor UCLA Medical Center1000 West Carson St., Torrance, CA 90509電話:(424) 306-4000
https://dhs.lacounty.gov/harbor-ucla-medical-center/
問い合わせWEBページ:https://dhs.lacounty.gov/contact-us/?facprogram=Harbor-UCLA+Medical+Center
<Urgent Care> https://dhs.lacounty.gov/harbor-ucla-medical-center/our-services/urgent-care-services/
<Emergency Department> https://dhs.lacounty.gov/harbor-ucla-medical-center/our-services/emergency-services/
内科(循環器内科、神経内科、内分泌内科、血液内科)、外科、小児科、産婦人科、耳鼻咽喉科、麻酔科、精神神経科、リハビリテーション科、放射線科、腫瘍科、救命救急科、家庭医学科
Torrance Memorial Medical Center3330 West Lomita Blvd., Torrance, CA 90505電話:(310) 325-9110
https://www.torrancememorial.org/
問い合わせWEBページ:https://www.torrancememorial.org/contact-us/
<Urgent Care> https://www.torrancememorial.org/locations/search-results/?termId=b3a77152-0370-ec11-a85f-000d3a619f08&sort=13&page=1
<Emergency Department> https://www.torrancememorial.org/locations/search-results/?termId=2a7d146e-2a73-ec11-a85f-000d3a619f08&sort=13&page=1
内科(循環器内科、消化器内科、神経内科、腎臓内科)、外科(腹部外科、心脈管外科、乳腺外科)、小児科、産婦人科、脳神経外科、整形外科、麻酔科、精神神経科、リハビリテーション科、放射線科、腫瘍科、救命救急科、家庭医学科
Providence Little Company of Mary Medical Center4101 Torrance Blvd., Torrance, CA 90503電話:(310) 540-7676
https://www.providence.org/torrance
問い合わせWEBページ:https://www.providence.org/locations/plcm-torrance/contact-us
<Urgent Care> https://www.providence.org/services/urgent-care
<Emergency Department> https://www.providence.org/services/emergency-care
内科(循環器内科、神経内科)、外科(腹部外科、乳腺外科)、小児科、産婦人科、脳神経外科、整形外科、麻酔科、リハビリテーション科、放射線科、腫瘍科、救命救急科、家庭医学科

 

ロサンゼルスで市販薬を購入できるお店

ロサンゼルスで市販薬を買うことができる薬局・ドラッグストアを紹介します。

店名概要
CVS (シーヴィーエス)CVSはアメリカ最大の薬局チェーンの1つで、処方薬のほか、美容用品、化粧品、写真現像、一部の食料品といった一般商品を販売しています。
http://www.cvs.com/
Walgreens (ウォルグリーン)CVSと並ぶアメリカ最大手のドラッグストアです。処方薬のほかに、化粧品カウンターや一般食料品など一通りそろっています。
http://www.walgreens.com/
Rite-Aid (ライト・エイド)大手ドラッグストアのひとつ。主にアメリカ東海岸中心に店舗展開しているため、それほど多くはありませんが、カリフォルニアでも主要は薬局です。
https://www.riteaid.com/
99c Only Stores (99セントオンリーストア)全商品が99セントの日用品店、日本の100均です。
http://99only.com/

 

もしもロサンゼルスで病気になったら

海外オンライン医療相談の紹介

もしもロサンゼルスにいて病気になってしまった場合、すぐに現地医療機関で受診してもらえれば良いのですが、これまで述べたとおり、日本とは随分異なります。海外医療のシステムや医療レベル、薬や言語などを理解してサービスを受けるには時間と負荷がかかります。

症状がでていて十分な時間も準備ができてない方は、『海外オンライン医療相談』を検討してみてはいかがでしょうか。自分の都合の良い時間に日本人医師に15分からオンライン相談して健康課題を解消しましょう。

 

外務省.“アメリカ合衆国(ロサンゼルス周辺)世界の医療事情”. 外務省.
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/n_ame/losangeles.html, (2024/10/08)

江間 唯.“今さら聞けない米国医療保険制度”. マーサー・インベストメンツ株式会社.
https://www.mercer.com/ja-jp/insights/consultant-column/882/, (2024/10/18)

“買い物 食品・日用品編”. ロサンゼルス留学センター.
https://los-ryugaku.com/grocery-shopping, (2024/10/18)

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YOKUMIRU株式会社 ヨクミル編集部
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