【医師監修】中高生の肌悩みNo.1「思春期ニキビ」!正しくケアできていますか?(後編)

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前回に引き続き、思春期ニキビ・後編です!前回は「思春期ニキビ」とは、ニキビのできる原因や大人ニキビとの違いを紹介しました。
今回は、実際にニキビを治すための8つのポイントと、男子の思春期ニキビについて紹介します!
前回の思春期ニキビ(前編)はこちら

治すための8つのポイント

思春期ニキビを悪化・増加させないために、毎日の正しいケアは欠かせません。“毛穴を詰まらせない”、“皮脂を過剰に分泌させない”ケアができれば、ニキビを予防できます。日頃から自分ですぐに実践できる8つのことをご紹介します。

① 触らない、潰さない

ニキビができたら気になって、つい触ったり潰したりしたくなってしまいますが、絶対NGです!炎症がひどくなって治りが遅くなるだけでなく、潰した場所が茶色くなったり、デコボコしたりとニキビ跡が残るリスクが高まります。
また、初期の白ニキビは刺激を与えることで、炎症ニキビへと進行させてしまいます。ただし放っておいても進行してしまうため、むやみに触ったり潰したりせず、正しいニキビケアを行いましょう

② やさしい洗顔

皮脂が肌に長時間肌につかないようにするため、1日に何度も洗ったり、ゴシゴシ洗ったりしたくなりますが、逆効果です!朝晩2回の洗顔で余分な皮脂汚れを取り除くことはでき、洗いすぎると必要な皮脂まで取り去ってしまうと皮脂がさらに分泌されてしまい、悪循環になります。
寝る前にはメイクをしっかり落とすことが重要ですが、運動の後で皮脂や汗を洗い流す場合は、ぬるま湯だけでOKです。また、洗う時の水の温度も重要です。40℃以上のお湯だと肌が乾燥しやすくなり、冷たいと皮脂が落ちにくくなります。34〜38℃程度のぬるま湯にしましょう。洗顔方法のポイントは以下の通りです。

1.ぬるま湯で顔全体をさっと予洗いして、表面の汗や汚れを流す。
2.泡立てネットで弾力泡をつくり、顔全体に乗せる(手が肌に直接触れないように)。
3.泡をのせる時間は、20秒~30秒程度。こすらないこと。
4.ぬるま湯を手ですくい、泡が残らないよう丁寧にすすぐ。
5.タオルで顔を包み込むようにして、擦らずに水分を吸収させる。
6.タオルは自分専用にして毎日取り替える。

③ しっかり保湿

洗顔だけでなく、その後の保湿も大切です。肌が乾燥すると、肌が本来持っているバリア機能が弱まり、さらに敏感肌になってしまいます。さらに、足りない油分を補おうと皮脂を過剰に分泌してしまいます。洗顔の後は化粧水で肌に潤いを与え、油分が少なめのゲルや乳液などでカバーしてあげましょう。

④ しっかり日焼け止め

紫外線は皮脂を酸化させて炎症を悪化させたり、茶色いシミのようなニキビ跡になってしまったりする恐れがあります。紫外線は曇りの日や冬でも毎日降り注いでいます!SPF35程度の日焼け止めは毎日塗り、外で活動する際は塗り直しましょう。また、ニキビができている肌はデリケートなので敏感肌用を選びましょう。

⑤ バランスのよい食事

間食に甘いお菓子や揚げ物を食べたり、反対に無理なダイエットをしたりしていませんか?過剰な糖質や脂質は皮脂が分泌されてしまいます。肌やホルモンの材料となる「タンパク質」、皮脂の量を抑える「ビタミンB2」、皮脂の分泌をコントロールしてくれる「ビタミンB2・B6」、ニキビの炎症を防ぐ「ビタミンC・E」を積極的に摂りましょう。おすすめの間食はフルーツやナッツ、野菜スムージー、朝ご飯にはヨーグルトや目玉焼き、納豆や豆乳などをプラスしてみましょう。

⑥ 質の高い十分な睡眠

勉強に部活に遊びに…毎日忙しい中高生は、つい夜更かししてしまいがちですが、睡眠不足はホルモンバランスの乱れに大きく影響し、思春期ニキビを悪化させてしまいます。また、寝る直前までスマホやゲームをしたり暗い部屋で使ったりしていませんか?ブルーライトは睡眠の質を下げます。質の良い深い睡眠をとるために、お風呂では10〜15分湯船に浸かってリラックスし、ベッドに入る1時間前にはスマホやゲームを触らないようにしましょう。

⑦ ストレス管理

思春期は進路や友人関係、恋愛など色々と悩みを抱えやすい時期です。さらにニキビがあること自体をストレスに感じて、無意識に潰している場合もあります。ストレスはホルモンバランスを崩し、思春期ニキビを悪化させる原因になります。ストレス発散法は人それぞれですが、悩みを人に話したり、好きなことに意識を向けたり、ストレスから離れて楽しく過ごす時間を作ることが大切です。たまにはカラオケで思いっきり歌うのもいいですね。

男子の思春期ニキビはどうしたらいい?

前編で紹介したアンケートによると、ニキビに悩んだことがあると回答した人のうち、77.7%の中学生男子が「現在進行形でニキビに悩んでいる」と回答しました。しかし、男子中学生の17.0%が洗顔を「ほとんどしない」と回答し、ちゃんとしたニキビの治し方を理解できていない現状にあります。
男子は女子よりも皮脂の分泌が2倍多い上に、部活など外での活動が多く、ニキビができやすい要因が多くあるといえます。そこで、中高生男子に特に着目してほしいポイントを4つに絞って紹介します。

① やさしい洗顔

清潔な手で、しっかり泡立ててやさしく洗いましょう。洗顔料は洗浄力の強すぎないものを選びます。1日に何度も洗顔するのは厳禁です。

② しっかり保湿

洗顔後に化粧水や保湿クリームを塗るのを怠っていませんか?洗顔後は特に乾燥しやすいので、保湿することでニキビに負けない肌を作ることができます。洗顔後すぐにつけるようにしましょう。量は500円玉大の量を手に取り、叩いたり擦ったりせず、やさしく包み込むようにしましょう。化粧水は、肌を乾燥させるエタノール(アルコール)を含まない、保湿性が高いものを選びましょう。アクネ菌の増殖を防いでくれる薬用ローションや、敏感肌用化粧水などがおすすめです。

③ しっかり日焼け止め

日焼け止めは女子がつけるものと思っていませんか?紫外線を浴びると活性酵素が発生し、皮脂が酸化して毛穴を詰まらせたり、肌のバリア機能を弱めて肌の水分を奪い、アクネ菌が繁殖しやすかったりします。外で活動する際は必ず日焼け止めを塗り(石鹸で落とせるものがおすすめ)、UVカットのサングラスや帽子を身に付けるよう心がけましょう。

④ 食生活を見直す

外食やコンビニで買い食いしたり、野菜を食べなかったりしていませんか?皮膚も口にしたものからできています。脂質や糖質の高い食べ物はほどほどにし、抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンB群を多く含む野菜やフルーツ等も積極的に摂りしょう。

お母さんは大切なサポート役

思春期ニキビは早く対処すれば綺麗に治せますが、周りに相談できずに自己流のケアによって悪化させていることもあります。実際、前述のアンケートでは、3割以上の中高生が周りにニキビ悩みを相談できず、一人で悩んでいるとわかりました。
また、ニキビ悩みを相談する相手は、95%以上が「母親」であると回答し、お母さんのアドバイスやサポートが重要な役割を担っていることがわかります。

正しいケアがわからない、なかなか治らないという場合は、皮膚科や美容皮膚科などニキビを専門とする医師もいるヨクミルに相談してみてください。

<参考文献>
美容皮膚科タカミクリニック「思春期ニキビはいつまで続くの?医師が教える原因と予防方法・治し方」
エフエムジー&ミッション株式会社「中学生・高校生のニキビの悩み」に関する調査
トラブルブック「男子高校生におすすめ化粧水19選!思春期ニキビや脂性肌の悩みをケアして綺麗肌に」

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監修者プロフィール
相談科:
  • 耳鼻咽喉科
専門領域:
  • 耳鼻咽喉科
野田のだ 一郎いちろう先生
野田耳鼻咽喉科(兵庫県宝塚市)院長。 福井医科大学(現福井大学医学部)卒業。 海外に赴任した患者さんから海外医療に関する不安を多数聞いて、「インターネット上で相談することで、不安を解消できるのではないか」と思いつき、YOKUMIRUシステムを共同開発した。自身も留学経験があるため、海外在住邦人の不安に寄り添い、親身になって相談に乗ってくれると定評がある。
著者アイコン 著者プロフィール
YOKUMIRU顧運営本部
YUKACO 
現在、健康やスポーツ科学、マーケティングなどを勉強している大学生。体のメカニズムや使い方、効果的なトレーニング方法など、スポーツを中心に健康に関する知識が豊富。最近までカナダに留学していて、カスタマーサービスやマーケティングを学ぶ。趣味はスキューバダイビング。旅行や食べることが大好きで、美味しい店やカフェに詳しい。
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