目次
はじめに
女性の生理(月経)は、月経周期やホルモンバランスの変化など、身体的および精神的な面で多くの変化を伴います。これらの変化は、日常生活に影響を及ぼすことも少なくありません。本コラムでは、女性が抱える月経に対する対策、健康管理の方法について詳しく解説します。
月経の悩みの対処法
【医師監修】月経の基礎とお悩み解決ガイド で紹介したように、月経には様々な症状、悩みがあります。ここでは対処法を紹介しますので参考にしてみてください。
食生活の改善
月経周期を調整する主要なホルモンのバランスが崩れると、月経不順や月経前症候群(PMS)のリスクが高くなります。栄養バランスの取れた食事は、ホルモンバランスを整えるために重要です。特に以下の栄養素を意識的に摂取することが推奨されます。
鉄分 | 月経による鉄分の損失を補うために、鉄分を豊富に含む食品を摂取しましょう。 | ほうれん草、レバー(牛、豚、鶏)、牛もも肉、豚ヒレ肉、かつお、さば、卵、まぐろなど |
カルシウム | 骨の健康を保つだけでなく、PMSの症状軽減にも役立つとされています。 | 牛乳、チーズ、ヨーグルト、ひじきなど |
ビタミンB群 | エネルギー代謝を助け、ストレスを軽減する効果があります。 | レバー(牛、豚、鶏)、まぐろ類の刺身、かきなどの貝類など |
適度な運動やストレッチ
適度な運動は、血行を促進し、ホルモンバランスを整え、骨盤内の血流の鬱滞を改善する効果があります。特に、有酸素運動やヨガ、ピラティスなどのストレッチ運動が効果的です。
ストレス管理
ストレスはホルモンバランスを乱す大きな要因です。リラクゼーション法や趣味の時間を設けることで、ストレスを軽減しましょう。環境の大きな変化や、緊張状態が長く続いた後などは、症状が出やすくなることがあります。また、十分な睡眠を取ることも重要です。
医療機関の利用
月経のたびに強い痛みなどの症状がある場合は、背景に内膜症などの病気がひそんでいる可能性があります。できるだけ早く婦人科の専門医に相談することで、適切な診断と治療を受けることができます。
月経に関する健康管理
定期的な健康チェック
定期的に婦人科検診を受けることで、早期に異常を発見し、適切な治療を受けることができます。特に、月経不順や過度な月経痛が続く場合は、早めに受診しましょう。
生理日記の活用
生理日記をつけることで、自分の月経周期や症状のパターンを把握することができます。便利な生理アプリもあるので、活用しましょう。
参考:“生理アプリおすすめ15選|カップル利用や体調管理ができる便利アプリを厳選
”. Oggi.jp.https://oggi.jp/6741716, (参照2024-05-21)
薬、サプリメントの活用
- 鎮痛薬:下腹部痛や腰痛・頭痛などの痛みの軽減に使います。痛みが強い時の内服よりも、痛み始めてきた時、あるいは痛みがくる前の服用が効果的です。
- 抗不安薬:イライラ、憂うつ、不眠、不安感など、精神的な症状が強い場合に使います。
- 女性ホルモン薬:卵胞・黄体ホルモン混合剤(低用量ピル)、黄体ホルモン製剤など
また必要に応じて、サプリメントを活用も有効です。サプリメントの代表的な作用としては以下のものがあります。
- 必須栄養素である鉄分、ビタミン等の補給
- ホルモン調整作用
- 鎮静作用
- 代謝調整作用
- 月経リズム調整作用
- 鎮痛・鎮痙作用
参考:“生理痛の薬って痛み止めだけじゃないの?
病院で行う生理痛の治療とは”. 生理のミカタ.https://www.seirino-mikata.jp/tools/column/05/, (参照2024-05-23)
ヨクミルの相談事例の紹介
海外オンライン医療相談YOKUMIRUを利用して、生理に関するお悩みを相談した会員の声を紹介します。オンラインなので、自宅などから気軽に、日本人医師に相談できます。クリックすると具体的な相談事例が見られますので、参考にしてください。
おわりに
月経の悩みの対処法や健康管理について紹介しました。月経の基礎知識、原理や悩みについては、下記記事も参考にしてください。
女性の生理に関する悩みは多岐にわたりますが、正しい知識と適切な対策を講じることで、症状を軽減し、健康的な生活を送ることができます。自分の体を理解し、大切にすることが何よりも重要です。健康管理を怠らず、必要なときには専門医に相談することを心掛けましょう。