はじめに

海外留学は大きな人生の転機であり、新しい文化や環境に適応するための挑戦です。海外という新しい環境での挑戦には、様々なストレスや健康上のリスクが伴います。当然海外では、食事や気候、時差、言葉や文化、習慣の違い等のストレス要因があふれています。健康管理が難しいこともありますが、やりたいことに思う存分挑戦していくためにも、心身の健康を管理しましょう。

栄養を摂って健康的な食生活を

海外での食生活は、健康に大きな影響を与えます。日本の食事はバランスが取れていることが多いですが、海外ではそのバランスを保つのが難しい場合があります。野菜、果物、タンパク質、炭水化物を適切に摂取することを心掛けましょう。

自炊をすることで、自分の健康状態に合わせた食事を調整することができます。簡単な料理のレシピを学び、留学先でも実践するようにしましょう。現地のスーパーマーケットや農産物市場を活用し、新鮮な食材を選ぶことが大切です。
自炊ができず外食の場合は、特にカロリー過多や栄養の偏りには注意しましょう。滞在先によって食文化は大きく異なりますが、栄養価の高い果物やナッツ、野菜類を欠かさず食べておきたいところです。必要な栄養素が食事から十分に摂取できない場合は、サプリメントを活用するのも一つの方法です。特にビタミンDやカルシウム、鉄分などが不足しがちな場合、適切なサプリメントを選び、補完することが重要です。

五大栄養素のイラスト

運動の習慣化

運動は心身の健康維持に欠かすことができません。特に海外留学中は新しい環境や学業に忙殺される可能性が高いです。ストレス解消や体力維持のためにも、定期的な運動を習慣化しましょう。

ウォーキング：日常生活にウォーキングを取り入れることで、手軽に運動ができます。
ヨガやピラティス：自宅でもできるエクササイズを取り入れると、時間がない時でも運動を続けることができます。
現地のスポーツクラブやフィットネスジム：運動習慣を続けると同時に、新しい友人を作る機会にもなります。特にチームスポーツは、コミュニケーション能力の向上にも繋がります。

メンタルヘルスの管理（ストレスマネジメント）

メンタルセクション

海外での生活は刺激的で楽しい反面、文化の違いや言語の壁、ホームシックなど、さまざまな精神的なストレスを引き起こす可能性があります。

ストレスは誰もが感じるものであり、早期に管理方法を見つけることが重要です。趣味やリラクゼーション法など、定期的にストレスを発散する時間を作りましょう。また、留学先のカウンセリングサービスを利用することも有効です。プロフェッショナルなサポートを受けることで、心の健康を維持する手助けになります。

趣味や活動：趣味に時間を割くことで、ストレスを発散させることができます。
リラクゼーションテクニック：瞑想や深呼吸の練習を取り入れ、リラックスする時間を持つようにしましょう。

外務省の『孤独や孤立感に関する調査』によると、国内と比べて海外在住者の方が孤独を感じやすい傾向にあります。

参考：“海外における邦人の孤独・孤立に関する実態把握のための調査（令和５年）結果のポイント（海外での滞在や生活等に関する基礎調査）”.https://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/pdf/KODOKU_POINT2024.05.pdf, (参照年月日2024-07-11)

コミュニケーションを欠かさない

孤独感を感じることが多い留学生にとって、友人や家族とのコミュニケーションは非常に重要です。現地で新しい友人を作る努力をするだけでなく、定期的に日本の家族や友人と連絡を取り合い、支え合うことが心の安定につながります。