【医師監修】1粒の涙のリラックス効果は1週間続く 

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泣くことは最良のストレス解消法 その2

以前のコラムで、泣くことは心のデトックス効果やリラックス効果、免疫力の向上など、様々な効果があることを紹介しました。だからと言って、「大人が日常的に涙を流すことは難しい・・・」と思っている方も多いと思います。そこで今回は、どのくらいの頻度で泣くのが良いのか、どんなふうに泣けば良いのかなど、実践方法を探ってみました。
前回のコラムを読む「大人も涙を流そう!泣くことは最良のストレス解消法」

 

3人に1人は、毎月泣いている?!

アメリカ心理学会によると、女性は平均して年に30〜64回(多くて月5回程度)は、感情的な涙を流しているという調査結果があります。また、調査会社によると日本では、月1回以上泣いている人は、36.3%と、3人に1人以上を占め、男性23.3%より、女性50.8%の方が高い比率を示しています。
泣く機会はどれくらいありますか? 
出典:アイシェア 20代~40代の男女502人(男性53.0%、女性47.0%)、インターネットによる調査(2010年2月実施)より。

 

感動の涙が約60%とダントツ!

どんな感情で泣くかという質問には、「感動して」が59.8%とダントツに多く、以下「悲しくて」17.3%、「悔しくて」6.2%、「面白くて」5.4%などが続きます。男女別では「感動して」は、女性(53.4%)より男性(65.4%)の比率が高く、「悲しくて」は男性(14.7%)より女性(20.3%)の比率が高く、年齢が低いほど高いことがわかります。
どんな感情で泣くことが最も多いですか? 
出典:アイシェア
「涙を流すきっかけは?」という質問には、最も多かったのは「テレビ番組の視聴」が28.5%。以下、「映画の視聴」26.3%、「人間関係」19.9%、「読書」8.2%、「仕事」3.4%という結果でした。

 

積極的に涙を流す「涙活」をやってみよう!

「1週間にいちど、1粒の涙を流す」ことで、ヨガやカラオケに匹敵するストレス解消効果が得られるといわれています。いつでもどこでも行うことができ、しかも1粒の涙のリラックス効果は1週間続くそうなので、ぜひ積極的に涙を流す「涙活」を試してみませんか?日々の生活で無意識のストレスを抱えている人こそ、涙活に取り組んでストレスフリーな生活を目指しましょう。
前回も紹介しましたが、心が揺り動かされたときに溢れる「感情的な涙」にストレス解消効果が期待できます。人は映画や音楽などに感動すると、脳の内側前頭前野(共感脳)が活発になり、副交感神経が優位の状態になります。そして、涙腺に信号が送られ、大量に分泌された涙が目から流れ出るのです。つまり、感情的な涙を流す過程で、自律神経が一時的に副交感神経優位の状態にシフトし、ストレス状態にある脳がリセットされます。

 

自分の「泣きのツボ」を見つけましょう!

涙活は、2〜3分もあれば可能で、脳をリラックスさせることができます。現在はインターネット動画などで、短時間で心を揺さぶられるコンテンツが配信されています。そのような動画をスマートフォンなどに入れておいて、一粒の涙を流すだけでも十分な効果が期待できます。
涙を流すタイミングは、心身がゆったりする休日前に自宅などで、1週間に1回のペースで涙を流すのが理想的ですが、仕事の休憩時間やティータイムでも構いません。涙はうっすらと滲む程度ではなく、目から溢れ出る程度のほうが、脳の内側前頭前野が活発になるといわれています。
泣きのツボは、人によって違います。人が何かの映像や言葉に触れて涙を流すのは、そこに自分の経験を投影するからであり、心がゆさぶられるポイントは、歩んできた人生によって異なるからです。
自分の泣けるツボがわからない方は、自分がどのような媒体やジャンルであれば泣けるのか、インターネットなどを利用してリサーチしましょう。人によって恋愛、スポーツ、動物、家族、友情など様々です。涙活を習慣化するためには、動画なら2〜3分から5〜6分程度の長さが理想的です。映像のほかにも、絵本や手紙、音楽など、自分に合ったものを探してみましょう。
泣いてもスッキリしない、訳もなく涙が出る、毎日の生活が辛いという方は、ヨクミルでメンタルの専門医に相談しましょう。

 

<参考文献>
くらひろ 週に一度の涙でリフレッシュ ストレスを解消する「涙活」のすすめ
PressWalker みんなで鼻水が出るぐらい泣こう。涙の意外なストレス解消効果とは。
なみだ先生
涙活
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監修者プロフィール
相談科:
  • 耳鼻咽喉科
専門領域:
  • 耳鼻咽喉科
野田のだ 一郎いちろう先生
野田耳鼻咽喉科(兵庫県宝塚市)院長。 福井医科大学(現福井大学医学部)卒業。 海外に赴任した患者さんから海外医療に関する不安を多数聞いて、「インターネット上で相談することで、不安を解消できるのではないか」と思いつき、YOKUMIRUシステムを共同開発した。自身も留学経験があるため、海外在住邦人の不安に寄り添い、親身になって相談に乗ってくれると定評がある。
著者アイコン 著者プロフィール
中野なかの 紗瑛さえ
文具メーカーでプロダクトマネージャーを担当後、システム開発販売会社で販売促進やイベント企画を経験。その後、フリーのプランナー・コピーライターとして、商品企画と販売促進全般、店舗、経営者、政治家、医者などの取材、ライティングを数多く手がける。2021年より、YOKUMIRU株式会社のブランディングマネージャーに就任。医療、健康、美容、飲食系のライティングを得意としている。
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