【医師監修】放置すると頭痛やうつを発症することも・・・。 今から始めたい!花粉症予防

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日本では暖かい日が続き、「すでにスギ花粉が飛び始めている」と情報番組などでは言われています。そんな話を聞くだけで、鼻がムズムズしてくる人もいるのではないでしょうか?今年こそ快適な春が過ごせるように、今から始めたい花粉症の予防法を解説します。

海外でも安心できない辛い花粉症

環境省の発表によると2024年のスギ花粉の飛散量は、九州南部、中国・四国地方は平年並みだそうですが、近畿から東北では平年をやや上回るエリアが多く、北海道は平年の約2倍、全国平均では平年比で125%となる見込みだそうです。
日本人は3人に1人がスギ花粉症と言われていて、もはや国民病になっています。海外で暮らしている方は「スギの木が周りにないから大丈夫!」と思っていたら、ブタクサ、オーク、ハンノキ、メイプルなど、違う植物の花粉症を発症してしまうことも多いようです。

放置すると頭痛やうつを発症することも

花粉症の症状は、一般的にはくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどですが、人によっては発熱や肌荒れ、肌のかゆみ、胃腸の不調など様々な症状があります。原因不明の春の不調が、実は花粉症だったということも多いのです。
放置するとぜん息が悪化したり、果物などでかゆみを生じる口腔アレルギーを起こしたり、皮膚症状、頭痛、うつなどを発症することもあります。症状がひどくなってから対策を始めるのではなく、症状が出る前から花粉症対策をしましょう。

花粉症の原因と効果的な対策方法

多くの花粉が飛散しても、何ともない人と辛くなる人がいます。花粉症の症状を発症するのには、花粉だけが原因でなくその人の身体の状態が深く関わっているのです。主な原因は、「バリア機能の低下」「デトックスできない」「アレルギー反応を抑えられない」の3つだと言われています。それぞれの対策を紹介します。

(1)バリア機能を高めて体内に花粉を入れない

花粉は鼻や肌、粘膜から侵入するので、まずはマスクを着用しましょう。そして、皮膚から花粉を入れないよう肌の露出を減らし、乾燥を防ぐようにお風呂上りは保湿してください。また、腸内環境は花粉症改善と密接な関わりがあるので、お腹を冷やさないよう腹巻などで胃腸を労り、甘いものや生もの、脂っこいものを食べ過ぎないように。

(2)花粉を溜めないでデトックスを心がける

花粉を体内に溜めないで排出するために、くしゃみや鼻水などは必要以上に我慢しない便秘を改善することが大切です。また、解毒を担当する肝臓を疲れさせないようにするため、アルコールは控え、乳製品や甘いものを食べ過ぎないようにします。寝不足や疲労、ストレスも避けてください。

(3)過剰に反応させないよう免疫力アップ!

食生活に気をつけ、お酒を飲みすぎない、タバコを控える、寝不足などの悪習慣を正して免疫力を整えましょう。良質な睡眠のために、スマホやパソコンなどの使用は、就寝時間の1時間前に終了するように努め、成長ホルモンの分泌や、解毒が進むと言われるゴールデンタイム(22:00〜2:00)に深い睡眠を取るようにしましょう。

付着した花粉をこまめに取る習慣を

マスクやメガネで対策しても、100%の花粉を防ぐことは無理なので、外出から戻ったらしっかり取り除くことを習慣にしましょう。

衣類や体についた花粉を取る

家に入る前に洋服についた花粉を払い落とし、帰宅後はうがいや洗顔をしましょう。髪や体も早めに洗ってください。肌が荒れている場合は、ゴシゴシ擦らずにぬるま湯で洗い流すだけでも効果的です。部屋に落ちた花粉を取り除くため、こまめに掃除をしましょう。

洗眼薬で目の洗浄

大量の水道水で洗い流すと、目を守る役割を持つ涙まで洗い流してしまうため、洗眼薬を使用することがオススメです。使用回数が定められているものもあるので、用法を守って使用してください。

痛くない鼻うがいも効果的

鼻うがいは、花粉やウイルスの侵入を防ぎ、鼻の粘膜を湿らせる効果があります。水道水では鼻の奥がツーンと痛くなるので、人肌に温めた0.9%の食塩水を使うか、鼻うがい専用の液剤を使用してください。

朝日と朝食で体内時計をリセット!

「いつ食べるか」に注目した新しい学問「時間栄養学」の論文によると、アレルギー反応と体内時計は密接な関係があり、不規則な食事は生活習慣病だけでなくアレルギーにも影響するという研究結果があります。花粉症や喘息などは、夜間から明け方に症状が出やすいのが特徴で、「食事のタイミングを見直すだけで、アレルギー症状を緩和できる患者が全体の2割はいる」と推測しています。

その研究によると地球の自転と体内時計には、一日10分の周期の差があるため体内時計を毎日リセットすることが必要で、そのために毎日朝日を浴びて朝食を摂ることが重要とされています。特に、炭水化物+タンパク質が体内時計をリセットするのに一番効果的という実験結果があり、中でも花粉症予防や症状の軽減には、魚の油が効果的とされています。朝食でツナサンドや焼き魚+ご飯を食べると、効果がありそうです。試してみてはいかがでしょうか?

辛いアレルギーや気になる症状は、ヨクミルで気軽に相談してください。日本人専門医がアドバイスします。

 

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監修者プロフィール
相談科:
  • 外科
  • 耳鼻咽喉科
専門領域:
  • 甲状腺外科
  • 耳鼻咽喉科
  • 頭頸部外科
谷上たにがみ 由城ゆうき先生
海外では、相談したいことがあっても病院の受診をためらわれたり、治療方針に疑問を感じたりこともあると思います。そういう時にヨクミルを利用して欲しいです。耳、鼻、のど、甲状腺、頭頸部癌等お困りのこと、花粉症、アレルギー、市販薬のことも気軽に相談してください。
著者アイコン 著者プロフィール
中野なかの 紗瑛さえ
文具メーカーでプロダクトマネージャーを担当後、システム開発販売会社で販売促進やイベント企画を経験。その後、フリーのプランナー・コピーライターとして、商品企画と販売促進全般、店舗、経営者、政治家、医者などの取材、ライティングを数多く手がける。2021年より、YOKUMIRU株式会社のブランディングマネージャーに就任。医療、健康、美容、飲食系のライティングを得意としている。
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