前回のコラムの続きです。
『子どもの低体温1』はこちらから閲覧可能です。
子供の冷えの原因
冷えの原因は、大きく分けると以下の3つです。
運動不足 …筋肉量が少ないと体温が低くなります。外出自粛での運動不足のほか、ゲームなどインドア趣味の子供に、その傾向が多く見られます。夜更
かしなどの睡眠リズムの乱れも原因です。
入浴習慣 …湯船に浸からないでシャワーで済ませる子供が増えています。体の芯まで温まらないため、低体温になりやすいです。
食生活 …「朝ごはんを抜いている子供は体温が低い」というデータがあります。また、食生活が欧米化して、生野菜や牛乳などのメニューが増え代謝が上がりづらくなっています。
運動しない → 体が疲れていない → 夜更かしする → 朝食を食べない → 元気が出ない → 運動しないという悪循環になっている子供が多いようです。それ以外にも、ストレスで交感神経が優位になり、血管が縮まって体が冷えやすくなっています。
すぐできる冷え解消法
子どもの1日の生活リズムは「眠る・食べる・運動する」という3つのサイクルで構成されています。これらのうち一つでも正常でないと、生活リズムが乱れることになります。体温を上げるには、乱れた生活リズムを改善させること、すなわち体温調節をコントロールする自律神経の働きを高めることが重要です。簡単にいうと、よく食べ、よく動き、よく寝ることです。
■バランスの良い食事
特に朝食をしっかり食べましょう。朝食後は排便時間を確保して、自律神経の働きを高めます。冷たいものを取り過ぎないで、内側から温めることも大切です。腸の働きは自律神経に大きく関わってくるので、発酵食品と食物繊維を摂るようにしましょう。
■適度な運動
外に出て遊ぶことで、様々な環境温度に対する適応力をつけます。また、運動で血液循環をよくして汗をかくことで、体温調節機能を活性化させ、筋肉量が増えることで体温も上がります。
■良質な睡眠
早寝早起きで生活リズムを整えましょう。湯船にゆったりつかることで、疲れが取れ良く眠れるようになります。眠る直前までゲームやスマホ画面を見ていると、体内時計を調節しているメラトニンの分泌が低下して寝つきが悪くなるので、お子様が「なんとなく元気がないな」と思ったら、冷えが原因かもしれません。今のうちに正しい生活習慣を身につけて、元気な毎日を取り戻しましょう。
稀に体温が低くなる病気「甲状腺機能低下症」の場合もあります。気になるようならヨクミルで医療相談してみてください。
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