【医師監修】子どもが不登校になりがち…うつ病のサインかも?

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子どもが不登校になりがち…うつ病のサインかも?

最近は大人が発症するうつ病に対しての認知が進んできましたが、子どものうつ病に対しては、まだそれほど取り上げられていません。
しかし、12歳以降からうつ病の発症は増え始め、その発症率は大人と変わらないほどに増えていきます。
そして大人と同様に、外傷や体の具体的な痛みとは違い、心の痛みは人に伝えにくく理解を得にくいものです。
そこで、今回は子どものうつ病に見られる症状や原因などお伝えしていきます。

<子どもの病気や症状に関するブログはこちら>
・子どものくしゃみと鼻水が止まらない。ハウスダスト?花粉?風邪?

うつ病には具体的にどんな症状があるの?

うつ病は自律神経のはたらきを乱すので、自身の体や日常生活に影響を及ぼす症状を伴って現れます。
例えば、なかなか眠れない日々が続く、逆にいくら寝ても眠い、食欲が旺盛すぎる、食欲が全然湧かない、頭痛やめまい、吐き気などがあります。
心のサインとしては、憂鬱や悲しいだけではなく、無気力感や怒りっぽくなることが挙げられます。
怒りっぽくなるというのは、自身の現在の状況に対して「このままではダメだ!」と思って、焦る気持ちから現れるようです。
このような憂鬱などの感情は、時間が経つにつれ他の感情によって薄らいだり、誰かに慰められて落ち着くことが一般的ですが、
うつ病の場合はこれらが和ぐどころか、むしろさらに落ち込んだりすることさえあります。
大人だけの症状と思わず、子どものうつ病も心と体のサインの両方を合わせて見ることが大事になってきます。

早めに気づいてあげるには?兆候やサインを見逃さない

一般的にうつ病の傾向としては、午前中に症状が強く現れ、午後から夕方ごろになると症状が和らいでいくということがあります。
午前中は「体調が良くなさそう」と心配に思っていても、午後に元気な様子を見ると「大丈夫そうだ」と思いがちかです。
しかし、「うつ病のサインかも?」と一つの兆候として捉えることで、なるべく早期に気づき回復のきっかけにすることができます。

子どものうつ病の原因は?

子どものうつ病の原因は、何かしら環境の変化を伴って発症するケースがあります。
引っ越しや進級、親の離婚や再婚、新しく弟や妹が生まれた、などです。もちろんこれだけではなく、いじめや友達と上手くいかない、
親の虐待などもきっかけとなる場合や、特にきっかけがない場合もあります。子どもの周囲にこれといった出来事が見当たらない時でも、
先ほどあげた症状やサインがあれば、「大丈夫そうだな」と断定するのは避けたいですね。

うつ病かもしれない時の接し方

できることとしてまず、生活のリズムを整えることが挙げられます。
とはいっても、寝る時間や起きる時間を規則正しくすることは、自律神経が乱れているときには簡単ではありません。
そのため、決まった時間に外に出て日光を浴びる、決まった時間に少しだけご飯を食べるなど、日常できる些細なことから親子で一緒に取り組むと良いでしょう。
次に接し方として、親が子どもを否定しないことが重要です。
「こうしなきゃダメでしょ」「もっとしっかりしなさい」と言われると、子どもはより強く自分を否定してしまいます。
一見、朝起きてこない、ご飯食べるのを嫌がるなど、わがままに見える場面でも、すぐ注意してしまう前に、まず理由をしっかり聞いてあげることが重要です。
最後に、周囲が「がんばれ」と言わないことです。うつ病の時は、「がんばれ」と言われてしまうと、反対に「がんばれない自分」を強く意識してしまいます。
表面上は周囲の期待に応えたくて気丈に振る舞うなどして、より落ち込んでしまいます。そのため、周囲は励ますよりも、子どもの状態や状況を受け入れてあげることが大切です。

専門医に相談してみる

気になるサインが続くようであれば、早めに専門家に相談することをおすすめします。治療に取り掛かるのが早ければ早いほど、
回復も早くなるからです。子どもの症状が気になるけど、病院に行くべきかどうか迷ったら、まずはオンライン医療相談で専門医に相談してみてはいかがでしょうか?
また、海外で子育てをしていると、予約の取りにくさ、医療制度の違い、言語の壁など、実際に病院へ行くまでに時間を要してしまうケースが多々あります。
そうなると親も子どもも、不安が続く状態が長引いてしまいます。子どもを安心して見守るためにも、オンラインで医師に相談してみるという選択をおすすめします。
オンライン相談なら自宅で受けられるので、プライバシーが守られ、病院のように周りの人を気にせずに医師と話せるため、安心して相談できますよ。

ヨクミルでは、子どものメンタルヘルスについても日本人専門医に日本語で相談できます。
海外在住の小児科医や海外で子育てをしている医師もいるので、慣れない土地での子育ての悩みから、子どもの気になる症状や行動など、様々な相談ができます。
「今はまだ平気」という方も会員登録は無料なので、いざというとき慌てないように登録だけしておくことをおすすめします。

他にも耳鼻科や小児科、歯科、内科、婦人科など様々な科の専門医が、心身の疑問や不安にオンラインで答えてくれるので、
子育ての悩みだけではなく、ご自身やパートナーの健康面に関しても相談できますよ。

 

 

<参考サイト>
厚生労働省 こころもメンテしよう〜家族のみなさんへ〜
NHK 健康ch 子どものうつ病
精神医療従事者によるサイコセラピー研究所 子供のうつ病とは?症状と原因、接し方をご紹介します

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監修者プロフィール
相談科:
  • 耳鼻咽喉科
専門領域:
  • 耳鼻咽喉科
野田のだ 一郎いちろう先生
野田耳鼻咽喉科(兵庫県宝塚市)院長。 福井医科大学(現福井大学医学部)卒業。 海外に赴任した患者さんから海外医療に関する不安を多数聞いて、「インターネット上で相談することで、不安を解消できるのではないか」と思いつき、YOKUMIRUシステムを共同開発した。自身も留学経験があるため、海外在住邦人の不安に寄り添い、親身になって相談に乗ってくれると定評がある。
著者アイコン 著者プロフィール
中野なかの 紗瑛さえ
文具メーカーでプロダクトマネージャーを担当後、システム開発販売会社で販売促進やイベント企画を経験。その後、フリーのプランナー・コピーライターとして、商品企画と販売促進全般、店舗、経営者、政治家、医者などの取材、ライティングを数多く手がける。2021年より、YOKUMIRU株式会社のブランディングマネージャーに就任。医療、健康、美容、飲食系のライティングを得意としている。
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