めまいや立ちくらみがひどい、最近なんだか疲れやすい、など思ったことはありませんか?
その症状、貧血かもしれません。今回は、多くの女性を悩ませる貧血について探ってみました。
女性の6割以上が悩む貧血とは?
貧血とは、酸素を体内に送り届ける働きを持つヘモグロビンの量が少なくなることで酸欠になり、さまざまな症状をもたらすことです。
貧血は女性に多く、20〜40歳の女性では約65%が貧血やかくれ貧血であると言われています。
こんな症状はありませんか?貧血の主な症状
・めまい、立ちくらみ
・頭痛
・息切れ
・疲れやすい
・爪がもろくなり、割れやすい
・朝起きられない
・顔色が悪い
・口内炎が生じやすい
どれかひとつでも当てはまった人は、知らないうちに貧血になっているかもしれません。
自分が貧血かどうか確かめる方法として、鏡の前で下まぶたをめくってチェックしてみましょう。
健康であれば赤、貧血であれば白っぽく見えます。朝起きて顔を洗う時に、確認することを習慣にすると良いですね。
貧血の主な原因
・ダイエットや偏食による鉄不足
貧血の原因の中で、最も多いものが鉄欠乏性貧血です。ヘモグロビンの量が減ると貧血を起こしやすいと前文でも述べました。
ヘモグロビンを作っているのは鉄なので、鉄が不足すると貧血につながってしまいます。ダイエットのために食べる量を減らしたり、
偏食をしたりしていませんか?それは鉄分不足の原因になるので控えましょう
・貧血を起こしやすい病気
貧血は、もしかしたら別の病気が隠れているかもしれません。大腸がんや胃がん、子宮筋腫などの疾患による出血で、
知らず知らずのうちに血液が失われているということもあります。
・なぜ女性に多いのか?
貧血が女性に多い原因のひとつは、月経が関係しています。経血と一緒に鉄分が体外へ出てしまい、貧血を起こしやすくなります。
さらに妊婦期には、胎児の成長のために多くの栄養や血液が必要となります。よって鉄分がより必要となるので、妊婦は鉄欠乏性貧血になりやすくなります。
また、更年期になり閉経が近づくと、女性ホルモンが崩れ月経周期が短くなります。その分出血量が増えるため貧血を起こしやすくなります。
貧血を起こさないための対策
食事に気をつける
・鉄を多く含むものを食べる
鉄は人間の体内では作ることができない要素なので、食事によって摂取する必要があります。
鉄にはヘム鉄と非ヘム鉄があり、貧血予防のためにはヘム鉄を多く摂取することをオススメします。
ヘム鉄を多く含む食品
鶏レバー、豚レバー、赤貝、めざし、まぐろ、かつおなど
非ヘム鉄を多く含む食品
納豆、小松菜、枝豆、ひじき、ほうれん草など
食事から十分な鉄分を摂取することは難しいかもしれません。そんなときはサプリメントを使用することもひとつの手です。
しかしサプリメントはあくまで補足ですので、依存することなく、用量を守って摂取するようにしましょう
・タンパク質やビタミン類を多く含むものを食べる
タンパク質は鉄と同じように血液を作る原料になり、ビタミン類は赤血球の成長を促進させ、鉄分の吸収率を高めるので意識して摂取していきたいですね。
タンパク質を多く含む食品
鶏むね肉、鶏ささみ、卵、大豆製品、マグロの赤身など
ビタミン類を多く含む食品
野菜類、果物類、イモ類(ビタミンC)しじみ、あさり、牡蠣(ビタミンB12)など
貧血を放置する危険性
貧血は「身体に支障があまりないから大丈夫」と思い、対策をすることなく、そのまま放置していませんか?
実は貧血を放っておくと、様々な異常が身体に起こりやすくなります。例えば、爪がもろくなり欠けやすくなるとか、
食べ物を飲み込むことが難しくなったりする嚥下障害を起こす場合があります。
貧血により血液が体内に回らなくなると、酸素が十分に運ばれず、低酸素症状を引き起こすことがあります。その結果、集中力や記憶力の低下や頭痛を起こしやすくなります。
そして血行が悪くなることで、肌にシミができることや目の下にクマができてしまうことがあります。髪質にも影響を与え、髪の毛のツヤがなくなったり抜け毛が増えたりすることもあります。
このように知らず知らずのうちに、身体や美容にも悪影響を与えているかもしれません。早めに対処していきましょう
「栄養に気をつけているのに貧血の症状が治らない」という方は、病気が隠れているのかもしれません。不安な方は一度ヨクミルで相談してみてください。
〈参考文献〉
貧血の原因は?~鉄分不足を改善しよう!~
女性の貧血の原因は?生理、妊娠、更年期、ストレスとの関連
鉄分が多い食べ物と効果的な摂り方は?貧血気味の方必見!