40代でも70%が感じる乾燥の連鎖「ドライシンドローム」とは? その1

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東京では、ここのところ長期間まとまった雨が観測されていないため、広範囲に乾燥注意報が出ています。この乾燥で、口や鼻、目などが乾燥する「ドライシンドローム」が話題になっています。今回はこのドライシンドロームについて探ってみました。

感染症の危険もあるドライシンドローム

乾燥によって口や目、皮膚など全身に発生する不快な乾きを、近年、ひとつの症候群として考えるようになったのがドライシンドロームです。主にドライマウス、ドライアイ、ドライノーズ、ドライスキン、ドライバジャイナ(膣の乾燥)などの体の乾燥で、唾液や涙などの乾燥を防ぐ外分泌腺の働きが弱くなっている状態を指します。
肌、口、目、鼻、膣などの乾燥により、本来潤うべき粘膜部分まで乾燥すると、皮膜が薄くなって柔軟性が失われ、粘液の分泌量が減り乾燥の連鎖が始まります。粘膜の乾燥は、抵抗力の低下を招き、放置するとQOL(生活の質)の低下や、風邪や感染症の原因になるため、「ただの乾燥」と放置せずに早めに改善しましょう。

40代でも70%が感じている乾燥の原因

ある製薬会社が、全国の20〜70代の男女200名に行った調査によると、「どの部位に乾燥を感じるか」尋ねたところ、52%の人が「肌」と回答、次いで「口・喉」が41.5%、「目」33%でした。また、年齢別に「乾燥症状を1つ以上感じたことがある」と答えたのは、60歳以上は92.5%、50代は77.5%、40代は70%、30代は67.5%、20代でも57.5%いました。

多くの人が乾燥を感じている原因には、エアコンなど空調の使いすぎや、パソコンやスマホなどによる目の酷使、睡眠不足、マスク使用による口呼吸、欧米型食生活など、生活習慣の変化があるといわれています。ストレスにより自律神経が乱れ、交感神経が優位になることで外分泌腺の機能が低下して、乾燥状態を引き起こしている人も多くいます。また、更年期による女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌低下も関係しているため、40歳以上の女性はドライシンドロームになりやすいと考えられます。

食事と生活習慣で改善を目指しましょう

目だけ、口だけなど一部位しか乾燥症状がない場合はドライシンドロームとは言わず、体のあちこちが乾燥していることを指します。しかし、ドライアイの人はドライマウスであることも多く、どこかに乾燥を感じている人は、自覚がなくても様々な部位が乾燥していることが多くあります。乾燥している部位はないか、時々確認してみましょう。

潤いを与える食材を取り入れよう

ドライシンドロームを予防するには、食べ物で身体の内側から潤すことや、生活習慣を改善して、良質な睡眠を取るようにするなどストレスを溜めないことが有効です。さらなる乾燥を招いてしまう前に、早めにケアをしましょう。
β-グルカンという植物繊維の一種には、粘液のもとの生成を高め、身体の中から潤いを与えると言われます。キノコ類や海藻、大麦などに多く含まれますので、毎日の食事に取り入れましょう。また、女性ホルモンの減少が原因となっている場合は、大豆や大豆食品、サプリなど、女性ホルモンに似た働きをする成分を摂取することも効果的です。

また、外分泌腺の働きには自律神経が関係しています。自律神経を整えるためにも、寝る2時間前から照明の光量を落とし、スマホやパソコンの使用を控えるようにしましょう。副交感神経が優位な状態にすることで、快眠できるようになります。ストレス発散と快眠のためにも、軽い運動や友達とのおしゃべり、趣味の時間を楽しむことなども良いですね。

次回は、それぞれの部位の乾燥の原因と、対策を具体的に紹介します。
なお、ドライシンドロームと同じような症状に、「シェーグレン症候群」という自己免疫性疾患があります。免疫の異常によって外分泌腺が破壊され、あらゆる部位が乾燥していく病気で、唾液腺が破壊されて唾液が出なくなる、涙腺が破壊されて涙が出なくなるなどが特徴的な症状です。心配な症状がある時は、ヨクミルで日本人医師に相談してください。

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監修者プロフィール
野田のだ 一郎いちろう先生
野田耳鼻咽喉科(兵庫県宝塚市)院長。 福井医科大学(現福井大学医学部)卒業。 海外に赴任した患者さんから海外医療に関する不安を多数聞いて、「インターネット上で相談することで、不安を解消できるのではないか」と思いつき、YOKUMIRUシステムを共同開発した。自身も留学経験があるため、海外在住邦人の不安に寄り添い、親身になって相談に乗ってくれると定評がある。
著者アイコン 著者プロフィール
中野なかの 紗瑛さえ
文具メーカーでプロダクトマネージャーを担当後、システム開発販売会社で販売促進やイベント企画を経験。その後、フリーのプランナー・コピーライターとして、商品企画と販売促進全般、店舗、経営者、政治家、医者などの取材、ライティングを数多く手がける。2021年より、YOKUMIRU株式会社のブランディングマネージャーに就任。医療、健康、美容、飲食系のライティングを得意としている。
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