ヨクミル 海外オンライン医療相談サービス

アメリカのコロラド州に、7年前からご家族で移住され、大学病院にお勤めの藤原先生。アメリカでの先進治療や、ご専門分野について話をお聞きしました。

― ヨクミルに興味を持った理由は？
インターネットで、初めてヨクミルを知りました。海外にいらっしゃる日本人の皆様が、気軽に相談できる場所を提供している企業理念に賛同し、相談医師の応募を決めました。海外にいながらにして、日本人の方とオンラインでコミュニケーションを取り医療相談ができるサービスに、魅力を感じています。

― 先生の専門分野や得意分野を教えてください。
専門は、肝胆膵外科を中心とした消化器外科です。上下部消化器内視鏡（胃カメラ、大腸カメラ）も専門ですが、米国では分業制が確立しているため行っていません。年2回の日本帰国時には、消化器内視鏡診療にも従事して日本の患者さんと触れ合うようにしています。

― 普段どんな症状を診察・治療・研究されていますか？
現在はコロラド大学で、癌の手術を中心とした消化器外科の臨床診療、及び癌免疫治療の研究を行っています。総合大学病院なので盲腸、胆嚢炎、消化管穿孔（せんこう）などの一般消化器緊急疾患や、外傷外科手術など多岐にわたる診療に従事しています。新しい治療法として脚光を浴びている「免疫力をアップして癌細胞にアタックする」という免疫治療の研究もしています。

― 専門分野を選択された理由を教えてください。
元々手術をする分野に進みたいと思っていて、「膵臓癌を中心とした消化器癌と戦いたい」というのが最大の理由です。膵臓癌は、全て癌の中でも最も予後が悪いとされていて、さまざまな治療法が開発されている昨今でも、多くの患者さんが亡くなっています。新しい治療法を見つけるために研究渡米し、その後、臨床面でも勉強したいと考え、臨床勤務を開始しました。

― 海外滞在中に医療に関して困った経験はありますか？
渡米直後に、子どもが手首を怪我して、小児救急病院を救急で受診しました。症状や経緯を詳しく話すことができず、もどかしい思いをした経験があります。救急でも5、6時間待たされ、保険に入っていたにも関わらず医療費が高額で、保険会社とのやりとりやシステムの理解に戸惑った経験があります。

― 先生のご趣味やリフレッシュ法を教えてください。
コロラド州は自然豊かなところで、休みの日は友達家族とバーベキューをしたり、冬はロッキー山脈でスキーをしたり、草原も多いのでアウトドアで過ごすことでリフレッシュしています。

― どんな人にヨクミルを利用してもらいたいですか？
海外で困った場合は、躊躇せず利用して欲しいです。今すぐ病院に行くべきなのか、一時帰国して病院に行った方が良いかなどのアドバイスもできます。消化器手術全般、消化器内視鏡の検査結果の解説なども承ります。お腹が痛い、お腹が張る、血便や血が出たり吐いたりなどの症状や、火傷やケガ、塗り薬などの市販薬や処方薬についてもご相談ください。海外の病院を受診する際は、米国での臨床勤務の経験を踏まえ、どのようなことを医師に確認するべきか、保険のことも含めて英語での相談も可能です。