
「布団に入ってもなかなか眠れない」
「夜中に何度も目が覚める」
「朝早く目が覚めて、その後眠れない」
「しっかり寝たはずなのに、疲れが取れない」
そんなことはありませんか?
睡眠は、食事や運動と同じように、私たちの健康を支える大切な生活習慣のひとつです。忙しい日が続いたり、生活環境が変わったりすると、一時的に眠れなくなることは珍しくありません。しかし、「最近ずっとよく眠れない」「以前と睡眠が変わった」と感じているなら、一度ご自分の睡眠を振り返ってみてもよいかもしれません。そこで今回は、専門医に睡眠について解説してもらいました。
「何時間寝たか」だけが睡眠ではありません
「毎日7時間寝ているから大丈夫」と思っていても、睡眠時間だけで睡眠の状態を判断することはできません。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、成人について、個人差を踏まえつつ6時間以上を目安として必要な睡眠時間を確保することに加え、「睡眠休養感」つまり「睡眠によって休養がとれている」と感じられることも重要としています。
睡眠を考えるときは、睡眠時間だけでなく、寝つきや途中で目が覚める回数、朝起きたときの休養感、日中の眠気やだるさなども大切なポイントです。単に「何時間寝たか」ではなく、「眠ったあと、きちんと休めたと感じられるか」にも目を向けてみましょう。
最近、睡眠が変わっていませんか?
以前と比べて、「最近、眠りが変わった」と感じることはありませんか?こうした睡眠の変化には、さまざまな原因が考えられます。生活リズムの乱れ、カフェインやアルコール、運動不足、寝室の環境、時差なども睡眠に影響します。そしてもうひとつ、見落としやすいのがストレスや気持ちの変化です。
米国国立精神衛生研究所(NIMH)は、ストレスや不安などに伴って睡眠に変化が生じることがあるとしています。またWHO(世界保健機関)も、ストレスによってリラックスしにくくなったり、睡眠に問題が起きたりすることがあるとしています。
「特に悩んでいることはない」と思っていても、環境の変化や仕事、人間関係などによる負担が、眠りの変化として表れることもあります。睡眠は、翌日の眠気だけに関係するものではありません。眠れないと、さらに調子が崩れることもあります。
厚労省の睡眠ガイドでは、睡眠不足は日中の眠気や疲労、注意力や判断力の低下などにつながるほか、慢性的な睡眠不足がさまざまな健康リスクと関連することが示されています。「最近集中できない」「ちょっとしたことでイライラする」「仕事や家事がなかなか進まない」。そんなとき、忙しさや年齢のせいだと思っていたものが、実は睡眠と関係している可能性もあります。だからこそ、調子が大きく崩れてしまう前に、睡眠の変化に気づくことが大切です。
まずは自分でできることから
睡眠が気になったら、まず生活習慣を振り返ってみましょう。毎日の起床時間をできるだけ一定にする、朝に日光を浴びる、日中に適度に体を動かす、寝る前のスマートフォンやカフェイン、飲酒などを見直すことも、睡眠を整えるための方法です。
ただし、「いろいろ試しているのに眠れない」「何が原因なのかわからない」ということもあります。そんなときは、ひとりで原因を決めつけたり、我慢したりする必要はありません。
「眠れない」だけでも相談していい?
病気やケガではないけど、「眠れない」だけでも相談して良いのか心配される方がいらっしゃいます。もちろん大丈夫です。睡眠の問題には、生活習慣やストレスだけでなく、体の病気や服用している薬など、さまざまな要因が関係していることがあります。
「病院に行くほどではない気がする」「ただ疲れているだけかもしれない」「こんなことで相談していいのかな」…。そう思っている段階でも、睡眠について相談することができます。
睡眠は、毎日のコンディションを映すひとつのサインです。最近の自分の眠りを振り返って、「以前と少し違うな」と感じたら、一度ヨクミルで専門家に話してみませんか?話を聞いてもらうだけでも、心が少し軽くなると思います。
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