スペインは魅力的な観光地と美味しいお料理が多く、多くの日本人旅行者に人気のある国です。しかし、安全対策や準備を怠ると、トラブルに巻き込まれる可能性もあります。この記事では、スペイン旅行の前にチェックすべき準備と注意点について解説します。安全に旅行を楽しむために、ぜひ参考にしてください。
スペイン旅行前のチェックポイント
パスポートは3か月以上の有効期限が必要
スペインへの旅行には、10年以内に発行されたパスポートで、有効期間が出国予定日から3か月以上残っているものが必要です。日本人の方は、観光や知人訪問等を目的とした90日以内の滞在の場合については、ビザの取得は不要です。長期滞在や就労予定がある場合などはビザが必要なので、事前に申請手続きを行ってください。
万が一に備えて海外旅行保険の加入を
スペイン旅行では、万が一の事態に備えて海外旅行保険に加入することをおすすめします。医療費や盗難、キャンセル料などのトラブルに備えることができます。保険の内容や補償範囲を事前に確認し、必要ならば追加の補償を加えることも検討しましょう。
ユーロのレートを確認して最小限の現金を用意
スペインの通貨はユーロです。レストラン、スーパー、その他ほとんどの店舗でクレジットカードで支払いができるので、多くの現金を用意する必要はありません。余って帰国後に日本で両替すると手数料がかかるので、チップなど最小限の用意で良いでしょう。
日本国内で換金できなかった場合、スペインの銀行、ホテルやバスターミナルなどにある両替所、一部のホテルでも両替できます。銀行の方がレートが良い場合が多いですが、営業時間が短いので確認しておきましょう。
スペイン旅行で知っていると安心の習慣
スペインでは特有のマナーがあり、遵守することで現地の人との距離が近まり、スムーズな旅行が楽しめます。以下のポイントに留意しましょう。
良いサービスを受けたら10%程度のチップを
スペインでは、レストランやカフェでのサービス料は請求額に含まれている場合がほとんどですが、良いサービスを受けた場合にはチップを渡すことが一般的です。レストランでは10%程度のチップを、タクシーやホテルのポーターには適当な金額を渡しましょう。
大きな額の紙幣は使えないことがある
スペインでは、小さな店舗や市場では大きな額の紙幣(50ユーロや100ユーロ)を使えないことがあります。小額の紙幣や硬貨を常に準備し、適切な支払いができるようにしましょう。
公衆トイレが少ないので注意
スペインでは公衆トイレが少ないため、外出時にトイレを利用する機会には注意が必要です。カフェやレストランなどの施設を利用して、トイレットペーパーやハンドジェルなどの必需品を持ち歩くようにしましょう。
スペインのコンセント事情に備えましょう
スペインではコンセントの形状が日本と異なるため、電化製品の充電には変換プラグが必要です。予め変換プラグを用意し、スマートフォンやカメラなどの電子機器を充電できるようにしましょう。
無料Wi-Fiは使いものにならないことが多い
スペインでは公共の場所やカフェなどで、無料のWi-Fiが提供されることがありますが、安全性や接続品質には注意が必要です。速度が遅い場合が多いと言われていますので、ポケットWi-Fiなどを持っていると安心です。個人情報や重要なデータを扱う場合は、セキュリティが確保されたネットワークを使用することをオススメします。
水道水は飲まない方が良い
スペインの水道水は、一部地域を除き基本的に飲用に適していますが、感受性の違いや旅行者の体調によっては問題が生じる場合があります。お腹を壊しやすい人は、ミネラルウォーターを購入して飲むことをオススメします。
日曜日・祝日は休みの店が多い
スペインでは日曜日や祝日は多くの店舗が閉まっているため、お土産、食料品や必要な日用品の買い物は、事前に計画を立てて調達しておくことをオススメします。
店内に入るときは声をかける
スペインでは店舗に入る際には、ドアを開けたり店内に入る前に「¡Hola!」(こんにちは)などと声をかける習慣があります。地元の人々とのコミュニケーションを大切にしましょう。
スペインの治安と安全情報
比較的安全な国だが警戒心は必要
スペインは一般的に安全な国ですが、観光地や人気のある場所では、盗難や詐欺などの犯罪が発生する可能性があります。特に人混みや観光名所では、財布や貴重品に注意を払いましょう。また、夜間の一人歩きや人目のない場所での行動は避けるようにしましょう。
まずは防犯に遭わない対策を!スペイン旅行では、以下の防犯対策を心がけましょう
・多くの現金や貴重品は身につけず、ホテルのセーフティボックスに保管する。
・夜間は明るい場所を歩き、人通りの多いルートを選ぶ。
・身分証明書やパスポートはコピーを持ち歩き、オリジナルはホテルのセーフティボックスに保管する。
・人混みや観光名所ではスリに注意し、荷物やスマホなどから目を離さない。
・不審者や怪しい行動をする人からは距離を取り、周囲の人々と一緒にいることを心がける。
デモやストライキ情報は事前にチェック
スペインでは時折、デモやストライキが発生することがあり、交通や観光名所へのアクセスに影響が出る可能性があります。旅行前に現地のニュースや情報をチェックし、デモやストライキの日程や場所に注意しましょう。
街中でも防犯意識を忘れずに
現地の人の情報では、大道芸などを無警戒で眺める日本人をよく見かけるとのこと。何かに気を取られて、防犯意識が薄れている瞬間にスリなどの被害に遭うことがあるので、街中では特に注意しましょう。また、数人に囲まれて強奪される被害もあるので、夜間や人通りの少ない場所はできるだけ避けることが大切です。
地域の特性と観光スポットの安全情報
スペインの大都市では、一部地域で治安の悪化が見られることがあります。特にバルセロナやマドリードなどの観光地では、観光客を狙った犯罪が報告されています。これらの地域では、特に夜間や人混みの場所での注意が必要です。地元の人や宿泊施設のスタッフから、安全な場所や危険なエリアについてアドバイスを受けるようにしましょう。
バルセロナ
バルセロナはスペインでも人気の高い観光地ですが、一部地域では盗難や詐欺の報告があります。特にラモンベルナート通りやラス・ランブラス通りなどの観光名所では、スリや置き引きに注意が必要です。貴重品はなるべく身につけず、バッグや財布は確実に管理しましょう。
マドリード
マドリードはスペインの首都であり、治安は比較的安定しています。ただし、人気のある観光スポットや中心部の大通りでは、スリや詐欺行為に注意が必要です。特に観光客の多いプラド美術館やプエルタ・デル・ソル周辺での盗難が報告されています。
グラナダ
グラナダは美しいアルハンブラ宮殿で知られていますが、一部地域ではスリや軽犯罪が報告されています。特にアルバイシン地区やスクエロ・デル・カルボン地区では、夜間には注意が必要です。人通りの少ない場所では一人で歩くことを避け、安全なルートを選びましょう。
セビリア
セビリアは美しいアルカサルやセビリア大聖堂などの観光スポットがあります。一般的には安全な地域ですが、観光客の密集地や公共交通機関ではスリや詐欺に注意が必要です。貴重品は身につけず、バッグや財布はしっかりと管理しましょう。
バレンシア
バレンシアは美しいビーチや科学芸術都市などがありますが、一部地域ではスリや盗難が発生しています。特にビーチや公共交通機関での盗難が報告されており、貴重品を見える場所に置かないようにしましょう。
トラブル時の対応
緊急時の連絡先
スペインに滞在する際には、緊急時の連絡先を事前にメモしておくことが重要です。
スペイン国内緊急通報 | 112 |
在スペイン日本国大使館 | +34-91-353-5300 |
現地警察 | 092 |
もし貴重品を盗難されたり紛失したら
- 現地警察に被害を報告し、盗難届を提出する。
- 在スペイン日本国大使館に連絡し、サポートや必要な手続きを行う。
- クレジットカード会社や銀行に連絡し、カードの利用停止手続きを行う。
病気や怪我への対応
もし病気や怪我で病院を受診する場合は、以下の対応を行いましょう。旅行保険の連絡先に連絡し、指示に従って保険が適用される医療機関を受診する。現地の医療機関や病院に行く際には、日本語を話せるスタッフがいるか確認し、必要な医療処置を受ける。
参考 外務省海外安全ホームページ|安全対策基礎データ
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_161.html
現地大使館・総領事館からの安全情報 履歴
https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMail.html?countryCd=0034
スペイン旅行前の準備と注意点について詳しく解説しました。パスポートやビザ、海外旅行保険の確認、通貨の両替など基本的な準備を行い、治安情報や防犯対策にも十分に注意しましょう。万が一のトラブルや緊急時に備え、緊急連絡先や対応方法を把握しておくことも重要です。安全に旅行を楽しむために、しっかりと準備を整えましょう。
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