初めての海外は不安がいっぱい…?!ロサンゼルス生活のはじめ方

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ロサンゼルスで暮らすための気候や地域性などの基本情報から医療事情、病気や怪我したときの注意事項などを紹介しています。

ロサンゼルスの気候

ロサンゼルス郡及びその周辺地域は北緯34度付近に位置し、年間平均気温は約20.6℃で、真夏には35℃以上気温が上昇することもありますが、湿度が低いため、日本の夏のように肌がべとつく暑さではなく不快感はありません多くの日本人がロサンゼルスの気候を「快適」と感じる理由は、その湿度の低さにあります。
地中海性気候の恩恵を受けて年間を通して天気が良く、4月~10月にかけてはほとんど雨は降りません。年間降雨量も300mmと少なく、内陸に入るほど砂漠気候となります。また、特に夏にかけて日照時間が長くなるのも、日本と大きく異なる点です。
雨が少ない一方で、数日雨が続いたりすると、交通が混乱しやすくなるのもロサンゼルスの特徴と言えるでしょう。車による事故が起きやすくなり、それに伴う大渋滞が発生します。さらに、道路の水はけが日本のように良くないため、大きな池のような水たまりが発生したりすることも。車を運転される方は、天気が悪い日は注意してください。

ロサンゼルスの地域性

ロサンゼルス郡の人口は、約1000万人と東京23区とほぼ同じで西海岸最大の都市です。
世界各国からの移民が暮らしていますが、アジアから近い西海岸にあるため、日本人をはじめ中国人、韓国人、フィリピン人などアジア人の姿もよく見かけます。日本文化に興味を持つアメリカ人も多く、日本人にフレンドリーな都市でもあります。
かつてはアメリカの中で、犯罪発生件数が最も多い都市の1つで「治安の悪い都市」とされていました。いまだに、その時代をイメージして「ロサンゼルスは危険」「治安が悪い」と考えている方も多く、不安になる方も少なくないようです。実際のロサンゼルスは、ここ10年の間に大きく犯罪件数が減少、治安が大きく改善してきています。もちろん、アメリカだからこその注意は必要ですが、過度な心配は必要は無さそうというのが最近のロサンゼルスです。

ロサンゼルスの衛生事情

大気汚染

ロサンゼルス郡およびその周辺地域では、毎年夏に山林火災が起きて、煙霧による大気汚染の問題があります。

水道水について


上水道の水をそのまま飲用しても安全とされていますが、カルシウムやマグネシウムを多く含む硬水であるため、日本の軟水に慣れた人ではお腹の調子が悪くなる可能性があります。また、時にレストラン等でA型肝炎や食中毒が発生することがありますので、生もの(特に貝類)には注意してください。

食品汚染に注意


米国でも食品汚染が問題になっており、ロサンゼルス郡では、頻度順で
・カンピロバクター感染(鶏肉などの肉類の食品で発生)
・サルモネラ菌感染(冷凍の業務用マグロ、鶏肉、卵、ピーナッツバター、メロン等種々の食品で発生)
・ジアルジア感染(汚染された飲料水が原因)
・リステリア感染(生乳や殺菌が不十分なチーズやヨーグルト等の食品で発生)
・病原性大腸菌(O-157)等の腸管出血性大腸菌感染(汚染された生野菜等が原因)

などが報告されています。郡レベルではロサンゼルス郡などの郡保健局が、州レベルではカリフォルニア州やアリゾナ州の州保健局が、国レベルでは米国疾病予防管理センター(CDC)や米国食品医薬品局(FDA)が情報提供をしておりますで、注意してください。

体調について心配な時、気になる症状がある時は、ヨクミルで日本人医師に相談してください。

ロサンゼルスの医療事情

 

米国の医学が世界最高の水準にあることに間違いはありませんが、現行の米国の医療は様々な問題を抱えています。


健康診断、風邪等の治療、予防接種等を受けて、日頃からファミリードクター(Primary Care Physician)と顔見知りになっておくことが大切です。ロサンゼルスでは、医師の専門分野が細分化されているので、病気によっては数人以上の医師にかかる必要があることもあり、診察、治療、支払い等個別に対応しなければなりません。極端な例では、1年以上経ってから医療費の請求が届くこともあるので注意が必要です。

緊急時以外はファミリードクターに診てもらい、更に治療が必要な場合、専門医を紹介してもらうのが、直接専門医や病院へ行くよりも効率のよい方法です。専門医は予約制の為、急病時に受診出来る医療機関は限られます。

 

英語が堪能でも医学専門用語が分かりにくいなど、意思疎通が十分とれない場合も多く、日本に帰国して治療を受けるほうが良い場合もあります(これは緊急を要さない場合であり、帰国できるかどうかの判断は医師に任せるようにしてください)。大きな病院では、無料の日本語通訳サービスを行っている病院も多く、利用することができます。電話を介しての通訳サービスが多く、あらかじめ予約が必要です。

また、医薬分業なので、薬は医師から処方箋を貰い薬局で買います。また検査のため検査専門の施設に行かなければならないこともあり、日本よりは煩雑で時間がかかります。

緊急時は911にコール

重症と考えられる急病や大怪我の場合は、「911」(日本の119番に相当しますが、警察や消防も同じ番号)に電話をかけ、助けを求めます。平均5分程度で救急車が到着します。救急車が間に合わないときには、消防車の救急隊が代役を果たしています。米国の救急医療制度は良く整備されていますので、Emergency Medical Technician(EMT)が患者の状態により移送すべき適切な病院を判断します。
大きな病院のEmergency Departmentは、いつも混んでいることが多く、重症でない場合は長時間待たされる場合が多いので、重症の時以外はUrgent Care Unitを利用することを勧めます。

何科を受診するのが良いのか、どんな検査が必要か、症状をどう説明すれば良いかなど分からないことは、ヨクミルで日本人医師にご相談ください。

公的医療保険

アメリカの保険制度は複雑です。連邦政府が制定する国の法律の基で、それぞれの州が保険に関する法律を制定しているため州によって制度が異なり、保険を提供している保険会社も、提供されている保険プランも異なります。
アメリカには、日本の国民健康保険制度のようなものがなく、公的医療保険制度は、高齢者、障がい者、または低所得者を対象としたもののみ。これらの加入条件に該当しない場合は、民間の保険に加入する以外の選択肢はありません。
米国の医療保険に加入している場合は、その加入者カード等を持参して受診してください(医療保険の種類によっては、受診する医療機関が指定されている場合があります)。

 

プライベート保険

上記の公的医療保険の対象外の人は、プライベート保険に加入するしかありません。加入方法は、雇用主経由での団体医療保険への加入、個人での医療保険への加入、政府または州の医療保険への加入の3種類の方法があります。
カリフォルニア州で個人で加入する場合には、Covered California(www.coveredca.com)という保険取引市場で、複数の保険会社の保険プランを比較できます。なお、海外旅行者保険は、あくまで期間限定の旅行者が対象なので、長期滞在する人は早めにアメリカの医療保険に加入しましょう。

日本の医療保険にしか加入していない場合、医療機関受診に際し、受付で診療費の支払い能力を問われることがありますので、現金、クレジットカードなど、支払い能力を十分証明出来る物を持参してください。

キャッシュレス・メディカルサービスに加入している場合でも、加入保険会社のコールセンターに、希望する医療機関などを相談してから受診することをお勧めします。手術・入院費など米国の医療費は、非常に高額であり、海外旅行傷害保険等には、十分な補償額で加入しておく必要があります。

健康上気をつけること

(1)ロサンゼルスは、リクリエーションやスポーツ施設などが多く、健康管理の面で条件に恵まれていると言えます。一方、公共交通手段が少なく自動車で移動する生活になること、レストランなどの外食は、一般的に量、脂肪、塩分が多いので、過食と運動不足から肥満傾向になりやすく、生活習慣病の原因となることがあります。
予防対策として、日常生活の中に運動を取り入れ、食事内容に注意し過食を避けるように工夫する必要があります。

(2)在留邦人はロサンゼルス郡を中心に、セキュリティーのしっかりした環境で居住する場合が多いので、所属する組織を超えて邦人同士が接触する機会は、比較的限られます。ストレス解消法を工夫し、現地の人々との交流に努めるなど精神衛生面に配慮する必要があります。

心身の健康に不安がある場合、気になる症状や医療に関して困ったことがあればヨクミルで日本人医師に相談してください。

 

[参考] 日本語で受診できる医師>カリフォルニア州南部
https://www.la.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/healthfacility_list.html#menu3

[参照] 外務省「世界の医療事情」 トップページ > 海外渡航・滞在 > 世界の医療事情

[参照]Lighthouse ロサンゼルス https://www.us-lighthouse.com

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