海外にいる日本人の皆様へ
自分も米国に留学経験がありますが、医療機関を受診し複雑な病状を説明するのはなかなかのストレスです。
日本語が通じる医師に相談し、アドバイスを受けるのも一つの選択肢になると思いますので、お力になれればと思います。
プロフィール
- 1989年
- 国立山口大学卒業 同年九州大学脳神経病研究施設神経内科部門入局
- 1997年
- 九州大学大学院卒業医学博士取得
- 1997年
- 米国国立衛生研究所 (National Institute of Health) NINDS 留学
- 2007年
- 福岡市内にのむら内科・神経内科クリニック開設
- 資格等
- 医学博士
日本神経学会専門医・指導医
日本内科学会総合内科専門医・認定医
身体障害者福祉法第15条指定医
- 所属学会
- 日本神経学会
日本内科学会
医師紹介
脳神経内科の野村先生は、「頭痛はれっきとした病気」と強調されます。片頭痛患者は、日本でも700〜1000万人いるといわれていて、その多くは働き盛りの女性です。この記事をご覧になった方にも悩んでいる方が多いのではないでしょうか。
脳神経内科とはどんな科なのか、野村先生に聞いてみました。
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脳神経内科とは?
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現在「神経内科」は、日本神経学会で「脳神経内科」と名称を変更するようにしています。
英語で神経内科は「Neurology」で、脳神経外科の「Neurosurgery」と対照されるために、
今頃になって日本でも頭に「脳」をつけて対比させようというわけです。
「神経内科」は、名前に「内科」がついているものの、脳神経・筋肉疾患を診る診療科なので、
グループとしては「脳神経外科」、「精神科」、症状によっては「整形外科」などと一緒のグループになります。
脳、中枢、末梢神経、筋肉の疾患を診る診療科で、体を動かしたり、感じたり、覚えたりすることが
上手くできなくなるなどの疾患を内科的に診断し、主に薬物治療などを行います。
一方、「脳神経外科」は外科的手術療法によって、脳動脈瘤や脳腫瘍などを外科的に治療する診療科になります。
具体的には脳腫瘍の診断などは、我々神経内科より長けていると思います。
神経内科の代表的な疾患としては、頭痛、脳卒中、パーキンソン病、認知症、てんかん、末梢神経障害、
髄膜炎、多発性硬化症や重症筋無力症・ギランバレー症候群などの炎症性疾患、
筋ジストロフィー、筋炎などの筋肉疾患など、多岐に及びます。
症状としては、頭痛、めまい、手足のしびれ、気を失う、脱力、物が二重に見える、
飲み込みにくい、顔が麻痺したなど、中枢・末梢神経・筋肉に由来するような症状は、すべて該当するため多岐に渡ります。
そのためまず、全身を診ることが出来る神経内科で、どこの病気であるかを見極めることが大切です。
てんかんは、小児期は小児科の先生が診られ、成人になると我々神経内科医が診ることが多いです(これをCarry overと言います)。
精神科の先生も一部診療しますし、外科的治療を要する場合には、脳神経外科と連携して治療をしますので、
これらの診療科と協力関係にあります。また、末梢神経障害の一つである手根管症候群などは、
症状が進行すれば、整形外科の先生に手術を依頼したりします。
あえて驕った言い方をさせていただくと、「神経内科」はこれらの疾患の扇の要のような存在だと認識しています。
一概に頭痛といっても原因は様々で、副鼻腔炎が原因だったり、まれに脳腫瘍が見つかったりすることもあります。市販の鎮痛薬を使っても効果がいまひとつだと感じた時には、「たかが頭痛」と軽く考えないで、Yokumiruで早めに相談してください。
脳神経内科とはどんな科なのか、野村先生に聞いてみました。
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脳神経内科とは?
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現在「神経内科」は、日本神経学会で「脳神経内科」と名称を変更するようにしています。
英語で神経内科は「Neurology」で、脳神経外科の「Neurosurgery」と対照されるために、
今頃になって日本でも頭に「脳」をつけて対比させようというわけです。
「神経内科」は、名前に「内科」がついているものの、脳神経・筋肉疾患を診る診療科なので、
グループとしては「脳神経外科」、「精神科」、症状によっては「整形外科」などと一緒のグループになります。
脳、中枢、末梢神経、筋肉の疾患を診る診療科で、体を動かしたり、感じたり、覚えたりすることが
上手くできなくなるなどの疾患を内科的に診断し、主に薬物治療などを行います。
一方、「脳神経外科」は外科的手術療法によって、脳動脈瘤や脳腫瘍などを外科的に治療する診療科になります。
具体的には脳腫瘍の診断などは、我々神経内科より長けていると思います。
神経内科の代表的な疾患としては、頭痛、脳卒中、パーキンソン病、認知症、てんかん、末梢神経障害、
髄膜炎、多発性硬化症や重症筋無力症・ギランバレー症候群などの炎症性疾患、
筋ジストロフィー、筋炎などの筋肉疾患など、多岐に及びます。
症状としては、頭痛、めまい、手足のしびれ、気を失う、脱力、物が二重に見える、
飲み込みにくい、顔が麻痺したなど、中枢・末梢神経・筋肉に由来するような症状は、すべて該当するため多岐に渡ります。
そのためまず、全身を診ることが出来る神経内科で、どこの病気であるかを見極めることが大切です。
てんかんは、小児期は小児科の先生が診られ、成人になると我々神経内科医が診ることが多いです(これをCarry overと言います)。
精神科の先生も一部診療しますし、外科的治療を要する場合には、脳神経外科と連携して治療をしますので、
これらの診療科と協力関係にあります。また、末梢神経障害の一つである手根管症候群などは、
症状が進行すれば、整形外科の先生に手術を依頼したりします。
あえて驕った言い方をさせていただくと、「神経内科」はこれらの疾患の扇の要のような存在だと認識しています。
一概に頭痛といっても原因は様々で、副鼻腔炎が原因だったり、まれに脳腫瘍が見つかったりすることもあります。市販の鎮痛薬を使っても効果がいまひとつだと感じた時には、「たかが頭痛」と軽く考えないで、Yokumiruで早めに相談してください。