神経内科

神経内科

相談科紹介

1.神経内科とは

神経内科は、神経系に関連する疾患や症状を専門的に扱う医学分野です。神経内科医は、脳、脊髄、末梢神経に関連するさまざまな疾患を専門とします。一般神経内科、子どもの神経系障害に特化した小児神経内科、睡眠医学に分類され、脳や筋肉、神経の問題に対応します。医療機関での治療法としては、薬物療法、神経リハビリテーション、他の専門家との連携等のアプローチがあり、神経系の健康維持及び改善の役割を果たします。

神経内科に関する主な疾患と症状

神経内科に関する主な疾患と症状

頭痛
頭痛は多くの神経系の問題の症状であり、片頭痛、クラスター頭痛、緊張性頭痛などの種類があります。
てんかん
てんかんは脳の異常活動によって引き起こされる神経障害であり、発作が主な症状です。医療機関では、てんかんの診断と抗てんかん薬を処方します。
パーキンソン病
パーキンソン病は運動症状(震え、筋肉のこわばり、運動の遅延)を伴う神経変性疾患で、神経内科医が担当します。
筋ジストロフィー
筋肉が徐々に弱体化し、萎縮する遺伝性の疾患群です。主に筋肉に影響を及ぼし、歩行や筋力の低下、呼吸困難などの症状を引き起こすことがあります。
筋萎縮症
中枢神経系の神経細胞(運動ニューロン)が壊れることによって、筋肉の機能が喪失する進行性の神経疾患です。筋力低下、筋萎縮、言語障害、呼吸困難などの症状を特徴とし、徐々に進行し、最終的には呼吸筋の機能が失われることが多い疾患です。
脳卒中
脳卒中は、脳血管の問題によって引き起こされる急性の神経疾患で、神経内科医では早期治療によって後遺症を最小限に抑えます。
脳腫瘍
さまざまな症状を引き起こす可能性があり、頭痛、てんかん、視覚障害、運動障害、認知障害などが一般的です。医療機関での治療法には手術、放射線療法、化学療法などがあります。
多発性硬化症
中枢神経系に影響を及ぼす自己免疫疾患で、神経細胞の髄鞘(ミエリン鞘)が攻撃され、炎症や神経の損傷を引き起こします。症状は多岐にわたり、視覚障害、感覚異常、筋力低下、歩行障害、認知障害などがあります。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠中の呼吸の停止が睡眠の質を低下させ、昼間の眠気や集中力の低下などの症状を引き起こす可能性があります。医療機関での治療には、CPAP(Continuous Positive Airway Pressure)装置などが使われます。
神経内科に関する症状

神経内科の分類

一般神経内科
神経系全般に関連する疾患を担当します。脳や脊髄に関連する手術が必要な場合には脳神経外科と協力することがあります。
小児神経内科
子どもの神経系障害に特化した分野で、小児てんかん、小児発達障害、小児神経筋疾患などを担当します。
睡眠医学
睡眠障害に特化した分野で、睡眠時無呼吸症候群、不眠症、レム睡眠行動障害などを扱います。

2.海外で気をつけたいこと

海外での頭痛と睡眠

海外での気候や環境の変化、ストレスによって頭痛が増えることがあります。頭痛の原因や適切な検査、対処法などを相談しましょう。また、時差ぼけ、新しい環境、騒音などが睡眠に影響を与えることがあります。睡眠障害がある場合、改善策や医療機関での治療法についての相談も可能です。

3.ヨクミルのオンライン医療相談でできること

ヨクミル神経内科では、脳をはじめ神経系関連の悩みについての相談ができます。頭痛や睡眠障害など少しでも症状が気になる場合は、早めにヨクミルで専門医に相談することを推奨しています。また、パーキンソン病などの神経筋疾患のセカンドオピニオン利用や、「てんかん」の症状改善のためのアドバイスも可能です。

3-1.よくある相談

慢性的な頭痛の相談

偏頭痛、緊張性頭痛、急な気圧の変化による頭痛など、多くの方が頭痛で悩んでいます。思わぬ病気が潜んでることもあるので、「たかが頭痛」と放置せずに早めに相談しましょう。考えられる原因や必要と思われる検査、医療機関を受診した方が良い目安、市販薬や処方薬の用法用量などについて相談できます。

セカンドオピニオンとしての相談

神経内科の領域で、現地の病院で診断されたことのセカンドオピニオンとして専門家の意見を聞きたい、日本ではどんな治療をするのか、どんな検査が必要なのかなどの相談が多くあります。検査結果のデータについての解説や、自分の症状を医師にどう説明すれば良いかなどのアドバイスも可能です。

脳が原因ではないかと心配な症状

頭痛以外にも、痺れやめまい、体をうまく動かせない、喋りにくい、ものが見えにくいなど、脳が原因なのではないかと心配になる症状の相談に対応します。症状や経過から、原因を考え、必要な検査、医療機関を受診する目安などをアドバイスします。

 

3-2.野村 拓夫医師への相談事例

Hさん(カナダ在住/40代女性)の場合
  • 1
    【相談内容と準備】
    頻繁に起きるめまいの症状についての相談でした。事前にめまいのはじまった時期、頻度などを相談内容(問診)で送ってもらいました。
  • 2
    【オンライン相談時】
    症状などをさらに詳しく聞いたところ、耳石が剥がれるタイプのめまいの可能性が高いと考えられました。現地の医師から病名などを告げられたと思うのですが、母国語で説明を聞くことで安心されたようです。安静にするよりもむしろ適度に動いた方が効果的なため、エクササイズをすることをアドバイスしました。また、寝不足や疲労が、めまいの引き金になることがあることなどをお話ししました。
  • 3
    【相談記録を共有】
    オンライン相談時にお話しした内容をまとめて記入しました。特にめまいの予防ともなるので、生活習慣で気をつけること、オススメのエプリー法という簡単にできるエクササイズを紹介しているYoutubeなどを紹介しました。
Mさん(スイス在住/60代女性)の場合
  • 1
    【相談内容と準備】
    進行性の神経症についての相談でした。現地の医療機関で撮ったMRIを送っていただいたので、事前に確認しました。
  • 2
    【オンライン相談時】
    現地の病院での検査や診断結果などを、十分理解できていないようだったので、どんな病気で今後どうなる可能性があるのか、なぜこの検査が必要なのか、使用中の薬の服用方法などをお話ししました。
  • 3
    【相談記録を共有】
    オンライン相談時は症状が辛そうだったので、後で見返してもらえるように、お話しした内容や補足でお伝えしたいことなどを、なるべく詳細に相談記録に記載しました。現地の先生と会話するときにもそのまま使えるように、病状や辛いことが表現できる英単語なども書いておきました。
Sさん(アメリカ在住/40代女性)の場合
  • 1
    【相談内容と準備】
    突然胸が苦しくなって肩まで痛みが広がり、横になっていないととても辛いという症状でした。現地の医師からは、脳波を取るように言われたけど、どんな病気が考えられるかという相談でした。
  • 2
    【オンライン相談時】
    Sさんは、どんな病気なのか、なぜ検査が必要なのか分からなくて不安になっていました。オンライン相談時に病歴などを詳しくお聞きしたところ、以前日本で入院経験があり、その時の病気が原因の発作の可能性が高いこと、そのために医師は脳波を取るように提案したのだと思うという説明をしました。
  • 3
    【相談記録を共有】
    日本ならすぐに病院に行って、検査で原因が判明して治療できる症状だと思いますが、アメリカの医療事情だと、予約などに時間がかかるため不安になったのだと思います。少しでも不安が軽減できるように、現在どんな状態なのか、何のために検査が必要かなどを整理して相談記録に書きました。
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ヨクミルで相談できる
神経内科の医師

  • 相談医師:古賀 俊輔 医師
  • 相談科:
    • 内科
    • 外科
    • 神経内科
    専門領域:
    • 内科
    • 神経内科
2010年千葉大学医学部卒業
2012年千葉大学医学部附属病院 神経内科 後期研修医
2014年千葉大学大学院修了 博士(医学)
2020年メイヨークリニック アシスタントプロフェッサー(神経科学)
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  • 相談医師:野村 拓夫 医師
  • 相談科:
    • 外科
    • 神経内科
    専門領域:
    • 神経内科
1989年国立山口大学卒業 同年九州大学脳神経病研究施設神経内科部門入局
1997年九州大学大学院卒業医学博士取得
1997年米国国立衛生研究所 (National Institute of Health) NINDS 留学
2007年福岡市内にのむら内科・神経内科クリニック開設
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  • 相談医師:長谷 麻衣 医師
  • 相談科:
    • 内科
    • 神経内科
    専門領域:
    • 内科
    • 神経内科
2008年鳥取大学医学部医学科卒業
2008年初期臨床研修(国立病院機構千葉医療センター、千葉大学附属病院)
2010年大津赤十字病院(神経内科)
2014年英国ニューカッスル大学にて研究員
医師の情報を詳しく見る
  • 相談医師:出口 誠 医師
  • 相談科:
    • 外科
    • 神経内科
    • 総合診療科
    専門領域:
    • 脳神経外科
1996年山口大学医学部卒業 山口大学脳神経外科学講座に入局
2000年山口大学医学部脳神経外科大学院卒業
2003年京都大学脳神経外科で再生医療の研究
2004年スタンフォード大学で神経再生医療の研究に取り組む
2022年現在は脳疾患患者の社会復帰に医療・社会両面から取り組んでいる
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