前回の投稿では朝食がその日の活力になることや、将来の病気予防に役立つこともお伝えしました。
前回の投稿はこちら「朝食で心身の健康と病気にならない体を作る」
朝食の習慣は体の健康を保つだけではなく、メンタルにも良い影響をもたらしてくれるようです。今回は朝食がメンタルにどのようなメリットをもたらすのか、探っていきます。
朝食抜きはイライラやストレスの原因に
朝食を抜くと、朝から脳のエネルギーが不足した状態となります。脳がエネルギー不足を起こすと、自律神経を乱してしまい、集中力を上手く高めることができません。
そのため、朝食を抜くことは、イライラした状態を引き起こすことになります。
逆に、朝食を決まった時間に食べることで、生活のリズムをつくり、自律神経のバランスを整えやすくしてくれます。自律神経が整うと、
仕事や勉強などのオンオフの切り替えをしやすくしてくれるので、「朝からしっかり集中したい!」という方は特に朝食の習慣を付けるようにしましょう。
朝食はうつ病にも効果的!
(国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター2018調べ)
最近の研究では、朝食はうつ病に対して効果があることもわかっています。
上記の研究で、うつ病に罹患した人は、罹患したことのない人に比べ、朝食を摂る頻度はまれ、または割合が低くなっています。
逆に、朝食を摂ることがうつ病の予防や、うつ病の病状の改善につながる可能性がわかっています。
このため朝食は、自身の心の健康を守ることにも非常に役立つのです。「朝はなかなか食欲がない…」という方も、手軽なものから取り入れて、心を健やかに保ちたいですね。
朝食に乳製品を摂って心を健康に
朝食でヨーグルトなどの乳製品を食べ続けると、睡眠の質の向上、抑うつ、また心の不安感の改善などがみられることが研究より明らかになっています。
コンビニやスーパーでは、『飲むヨーグルト』など、手軽に短時間で摂取できる商品がたくさんあります。
ヨーグルトであれば、プレーンのみならず、イチゴやブルーベリーといった様々な種類のフレーバーもあるので、飽きることなく続けやすいのもいいですね。
心の不調が気になるものの、「朝は忙しくて時間がない!」という方におすすめです。また豆乳飲料を飲むことで、
大豆に含まれる成分(大豆イソフラボン)がはたらき、ストレスが軽減されたということも研究でわかっています。
最近では、丸ごと大豆でできたヨーグルトも発売されているので、朝食や心の不調が気になる方は要チェックです!
健やかに過ごし、仕事や勉強を頑張るためにも、積極的に心をケアすることは大切です。日常から朝食などの良い習慣を取り入れて、心の健康を保ちたいですね。
ヨクミルでは、食生活やメンタル、心の不調など気になることを専門医に相談できます。ひとりで抱え込む前に、相談してみませんか?
→メンタル相談を利用した会員様の声 『中国・上海でのロックダウンなどのストレスもメンタル相談で救われた!』
(参考サイト)
■産業医ラボ
朝食を抜くとメンタルヘルスに影響がある!〜正しい朝食とは?〜
■ABC Cooking studio
手軽で簡単!自律神経を朝食でととのえよう
■国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター
肥満や高脂血症、食生活・運動習慣がうつ病と関連」
■川崎 茜、興梠 誉利子、田中 秀樹
「朝食時の牛乳・乳製品の摂取が睡眠健康、抑うつ、不安軽減に与える効果」(日本心理学会第79回大会(2015))
■中本真理子、酒井 徹
「豆乳摂取は大学生のストレス状態を改善する」(2015)