産婦人科

産婦人科

相談科紹介

1.産婦人科とは

産婦人科(さんふじんか)は、女性の健康に関連する医療分野で、主に妊娠・出産、生殖器の疾患、生理周期、更年期などの問題を扱います。産婦人科医は、女性の生殖器系統に特化した専門知識と技術を持っており、女性の健康をサポートするための重要な存在です。近年では、オンラインでの相談や診察も増えており、便利な健康ケア手段としても注目されています。

耳に関する症状

妊娠に関する症状

妊娠に関する症状

吐き気と嘔吐(つわり)、乳房の変化、疲労感、頻尿、感情の変化、頻尿、食欲の変化、腹部の膨らみ、腰痛、皮膚の変化

鼻に関する症状

月経に関する症状と主な疾患名

月経に関する症状

生理痛 (痛みの強弱)、月経不順 (周期の乱れ)、月経過多 (出血量の増加)

主な月経に関する疾患名

月経不順
正常の月経周期日数は、25~38日と定義されており、これに当てはまらないものが月経不順。初経から間もない時期や閉経前によくみられます。
月経前症候群
精神神経症状として情緒不安定、イライラ、抑うつ、不安、眠気、集中力の低下、睡眠障害、自律神経症状としてのぼせ、食欲不振・過食、めまい、倦怠感、身体的症状として腹痛、頭痛、腰痛、むくみ、お腹の張り、乳房の張りなどがあります。
子宮内膜症
子宮内膜またはそれに似た組織が何らかの原因で、本来あるべき子宮の内側以外の場所で発生し発育する疾患が子宮内膜症です。20~30代の女性で発症することが多く、そのピークは30~34歳にあるといわれています。子宮内膜症は女性ホルモンの影響で月経周期に合わせて増殖し、月経時の血液が排出されずにプールされたり、周囲の組織と癒着をおこしてさまざまな痛みをもたらしたりします。また、不妊症の原因にもなります。
子宮筋腫
子宮筋腫は珍しくない腫瘍です。小さなものも含めると、30歳以上の女性の20-30%にみられます。がん(悪性の腫瘍)ではありませんが、貧血や痛みなど様々な症状の原因となります。筋腫は卵巣から分泌される女性ホルモンによって大きくなります。閉経すると、逆に小さくなります。複数個できることが多く、数や大きさはさまざまです。大きさやできる場所によって症状が違ってきます。できる場所によって、子宮の内側(粘膜下筋腫)、子宮の筋肉の中(筋層内筋腫)、子宮の外側(漿膜下筋腫)に分けられます。
月経困難症
月経困難症は月経に随伴して起こる病的症状で、月経時あるいは月経直前より始まる強い下腹部痛や腰痛を主症状として、下腹痛、腰痛、腹部膨満感、嘔気、頭痛、疲労・脱力感、食欲不振、イライラ、下痢および憂うつの順に多くみられます。
喉に関する症状

性感染症に関する症状と主な疾患名

性感染症に関する症状

軽度の尿道炎や膣炎の症状、下腹部の不快感や軽い腹痛、発疹や水疱が生じることがある、発疹や水疱が生じることがある

主な性感染症に関する疾患名

クラミジア
クラミジアとは、日本国内で最も多い性感染症(STD)の一つで、クラミジア感染症とも呼ばれており、クラミジア・トラコマチスという病原体が、性行為などにより粘膜に感染します。 感染した場合、クラミジア性尿道炎(男性)、クラミジア性子宮頚管炎(女性)、咽頭クラミジア(男性・女性)などの病気を引き起こします。
梅毒
梅毒に感染すると、性器や口の中に小豆から指先くらいのしこりができたり、痛み、かゆみのない発疹が手のひらや体中に広がることがあります。また、これらの症状が消えても感染力が残っているのが特徴です。治療をしないまま放置していると、数年から数十年の間に心臓や血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、時には死にいたることもあります。
ヒトパピローマウイルス (HPV)
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや、尖圭コンジローマ等、多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。
不妊症に関する症状と主な疾患名

不妊症に関する症状と主な疾患名

不妊症に関する症状

卵管の詰まりによる腹痛や下腹部の違和感、多嚢胞性卵巣症候群 (PCOS) など、ホルモンの異常によって排卵が正常に行われない、生理周期が不規則、性欲や勃起に問題がなくても、精液の質や量に問題、子宮内膜症や子宮筋腫によって子宮内膜が正常に機能しない

主な不妊症に関する疾患名

卵管障害
卵管障害は、卵管が閉寒する、卵管に癒着が起きている状態。子と卵子が受精できたとしても、そこから卵子が移動できないため、子宮外妊娠になってしまう。不妊症で悩む女性の3割にあたる、よくある疾患。
多嚢胞性卵巣症候群 (PCOS)
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS:polycystic ovarian syndrome)とは、若い女性の排卵障害では多くみられる疾患で、卵胞が発育するのに時間がかかってなかなか排卵しない疾患。自覚症状としては、(1)月経周期が35日以上(2)月経が以前は順調だったのに現在は不規則(3)にきびが多い(4)やや毛深い(5)肥満など。超音波で卵巣をみると10mmくらいの同じような大きさの卵胞がたくさんできて卵巣の外側に1列に並び、なかなかそれ以上大きくならないことが特徴で、ネックレスサインと呼ばれます。
男性因子不妊
男性不妊の原因として、約80%は良好な運動精子を多数造ることが出来にくい造精機能障害、精子の通路が詰まったりしている精路通過障害。喫煙や男性の加齢、過度のアルコール摂取、肥満、ストレス、高温環境等もその原因に。

2.海外で気をつけたいこと

文化と慣習の理解

海外での医療は、文化や慣習に影響を受けることがあります。特に産婦人科のケアでは、妊娠や出産に関する信念や慣習が異なる場合があります。地域の文化を理解し、尊重することが大切です。また、言葉の壁もあるため、通訳や英語でのコミュニケーションがスムーズに行えるようにしましょう。

海外での性感染症

海外では開放的な気分になることもあるため、性感染症(HIV、梅毒、クラミジアなど)に感染しないよう安易な行動は避けましょう。コンドームの使用により予防する方法もありますが、オーラルセックスで感染することもあります。感染を防ぐには不特定の人との性行為を避けることが最も効果的な方法です。薬が効きにくくなっている性行為感染症もあります。HIVやB型肝炎などは全身の病気で、感染者の血液や体液にウイルスがいます。性行為により粘膜に接触したり、あるいは医療行為により傷口から病原体が侵入すると感染します。

海外医療基準の確認

海外では医療基準や設備の水準が大きく異なります。産婦人科ケアにおいては、施設の清潔さや医療スタッフの専門性を確認することが重要です。

海外での検診

日本で妊娠した場合、インターネットや口コミの情報、知人の紹介などを参考に自由に産婦人科を選択できます。一方海外では、保険に応じて病院が指定されているなど、日本とは状況が異なります。また、定期検診の頻度や内容も日本とは異なります。

出産後のアフターケア

日本では通常、正常分娩で4~7日の入院、異常分娩で7~10日入院します。一方海外では入院日数はかなり短い場合が多いです。

海外出産の医療費

海外出産の医療費ついては、加入の健康保険や医療保険の適応範囲に関する知識が必要です。海外療養費の払い戻しや出産育児一時金が受け取れる場合もありますが、海外の出産費用は高額であり、いずれの場合も全額立替払いということを念頭に、十分にリサーチしましょう。

3.ヨクミルのオンライン相談でできること

女性の健康に深く関わるヨクミル産婦人科では、オンラインで顔や画像を見ながら、日本語による相談が可能です。現地で不安になった場合でも安心して相談することができます。
海外での『妊娠』『婦人科』『性感染症』に関するお悩みが多いです。海外医療機関利用後のセカンドオピニオン相談、女性特有の健康不安のカウンセリングとしての利用も可能です。

ヨクミル医療相談でできること

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産婦人科医療のセカンドオピニオン利用

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出産前後の処置や投薬に関する質問・相談

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国ごとの産婦人科医療、妊婦健診の違いの説明

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診療ガイドラインに沿った治療方針の提案

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エコー画像やイラストを活用した医療相談

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更年期など婦人科系のお悩みカウンセリング

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国際経験豊かな医師による、迅速な医療情報の提供

3-1.岡田麻美医師への相談事例

Tさん(オーストラリア/30代女性)の場合
  • 1
    【相談内容と準備】
    不正出血があるのとお腹が痛くて現地の病院を受診したら、手術を勧められたとのこと。説明用に、子宮と卵巣を描いたイラストを準備しました。
  • 2
    【オンライン相談時】
    お話を聞くと、どこが悪いか特定できていないとのこと。日本では、診断のためにいきなり手術をするより、その前にMRI検査をするのが通常です。子宮などのイラストに書き込んで説明して、チャットで共有しました。
    また、若い人には無排卵による不正出血が多いので、体温をつけてきちんと排卵しているかどうか記録をつけて、帰国時に相談できる材料にすると良いとアドバイスしました。
  • 3
    【相談記録を共有】
    オンラインでお話しした内容をまとめて記入し、現地で病院にかかる目安、手術が必要な場合などを書いて共有しました。
Yさん(アメリカ在住/50代女性)の場合
  • 1
    【相談内容と準備】
    吐き気があり、更年期の薬で症状が軽くなったので、更年期によるものではないかと判断して婦人科に相談されました。現地で受けた血液検査や、飲んでいる薬などをお知らせいただきましたので、内容と薬品を確認しました。
  • 2
    【オンライン相談時】
    お話を伺うと乗り物酔いがひどいということなので、耳鼻科の疾患の可能性もあるため、耳鼻科での検査をお勧めました。
  • 3
    【相談記録を共有】
    更年期以外の考えられる原因と、受けた方が良い検査を記入しました。症状によって病院に行く目安など、今後の対処法もいくつか紹介しました。
Hさん(ドイツ在住/30代女性)の場合
  • 1
    【相談内容と準備】
    海外での出産に不安を感じ、検診のたびにセカンドオピニオン的に利用されていました。今回は「妊娠中の貧血が発達障害のリスクを高める」という論文を見つけたので本当でしょうか?という相談だったので、その論文を読んで準備しました。
  • 2
    【オンライン相談時】
    論文を確認したところ、タバコと肺がんのような強い因果関係はなかったので、そのようにお話をさせてもらいました。それ以外にも色々不安な点を質問されたので、ひとつひとつ答えていきました。
  • 3
    【相談記録を共有】
    後から見返して確認できるように論文の簡単な解説と、そのほかの質問についてのアドバイスを記入しました。あまり気にしすぎるのも体に悪いので、リラックスして過すように助言しました。

相談医師プロフィール

  • 相談医師:岡田 麻美 医師
    • 内科
    • 外科
    • 小児科
    • 産婦人科
    • 総合診療科
2012年福岡大学医学部医学科卒
2014年大阪市立総合医療センター  産婦人科
2017年京都第二赤十字病院救命救急センター 救急科
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ヨクミルで相談できる
産婦人科の医師

  • 相談医師:三原 慶子 医師
  • 相談科:
    • 産婦人科
    専門領域:
    • 産婦人科
1999年鹿児島大学医学部卒業
1999年鹿児島市立病院 周産期センター、新生児センター、麻酔科にて研修
2003年 カリフォルニア州 Loma Linda University Perinatal Biology departmentにて研究
2005年 鹿児島市立病院 産婦人科勤務
2009年国立成育医療センター 勤務
2010年 鹿児島市立病院、個人病院の婦人科クリニック勤務
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  • 相談医師:岡田 麻美 医師
  • 相談科:
    • 内科
    • 外科
    • 小児科
    • 整形外科
    • 産婦人科
    • 総合診療科
    専門領域:
    • 救急専門医
    • 産婦人科専門医
    • 集中治療専門医
2012年福岡大学医学部医学科卒
2014年大阪市立総合医療センター  産婦人科
2017年京都第二赤十字病院救命救急センター 救急科
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  • 相談医師:秋野 なな 医師
  • 相談科:
    • 産婦人科
    専門領域:
    • 産婦人科
2010年東京大学医学部医学科卒
2012年初期研修を経て東大病院産婦人科所属
2019年東京大学大学院医学系研究科修了、医学博士
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  • 相談医師:加藤 奈緒 医師
  • 相談科:
    • 産婦人科
    • 総合診療科
    専門領域:
    • 不妊治療
    • 漢方相談
    • 産婦人科
    • 総合診療科
2005年岐阜大学医学部卒
2017年名古屋大学大学院医学系研究科修了
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  • 相談医師:松下 瑞帆 医師
  • 相談科:
    • 産婦人科
    専門領域:
    • 産婦人科
2008年長崎大学医学部医学科卒業
2018年フランス在住
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  • 相談医師:楠本 真也 医師
  • 相談科:
    • 産婦人科
    専門領域:
    • 産婦人科
2010年広島大学医学部医学科卒業
2012年初期研修を経て産婦人科医として勤務
2022年大阪大学大学院医学系研究科卒業
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  • 相談医師:推名 浅香 医師
  • 相談科:
    • 産婦人科
    専門領域:
    • 産科婦人科
2010年相澤病院(長野県)で初期研修
2012年北海道大学産婦人科入局、北海道大学病院
2013年慈恵医大産婦人科入局、慈恵医科大学大学病院
2014年茅ヶ崎市立病院
2016年クリニック勤務
2020年都立大塚病院短期研修
2020年函館中央病院
2022年市立函館病院
2023年渡米
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yuko_dodo
  • 相談医師:百々 裕子 医師
  • 相談科:
    • 産婦人科
    専門領域:
    • 産婦人科
2020年産婦人科専門医取得
2017年~三重大学産婦人科学教室 医員
2015年国立三重大学医学部卒業
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