メンタルヘルス(心療内科・精神科)

メンタルヘルス(心療内科・精神科)

相談科紹介

1.メンタルヘルス(心療内科・精神科)とは

精神疾患を患う人口が増えたことにより、精神科や心療内科にかかる人の割合も増えてきました。日本国内のデータですが、厚生労働省の調べでは精神疾患を患う患者の数は、平成11年に204万人だったのに対し平成26年では392万人まで増加しました。今後は更に患者数が増えると予想されています。
精神科と心療内科は、共にメンタルヘルスを扱います。精神科ではこころの不調そのもの、心療内科ではこころが原因の身体の不調を担当します。
疾患名では、精神科はうつ病、パニック障害、統合失調症、自閉症スペクトラム障害など、心療内科は摂食障害、緊張性頭痛、過敏性腸症候群などを得意としています。
精神症状が主体なら精神科、身体症状が主体なら心療内科というのが望ましいと思いますが、横断的に担当している先生も多くいます。医師との相性、話しやすさもありますので、深く考える前に相談してみることをお勧めします。

メンタルヘルス(心療内科・精神科)に関する主な疾患と症状

メンタルヘルス(心療内科・精神科)に関する主な疾患と症状

うつ病(Depression)
持続的な憂鬱や無気力感、興味の喪失などの症状が特徴で、日常生活に大きな影響を及ぼします。
不安症状障害(Anxiety Disorders)
一般的な不安、強迫観念、恐怖症、社交不安障害など、さまざまな不安症状があります。
統合失調症(Schizophrenia)
現実感覚の喪失、幻聴、妄想などの症状があり、思考と現実感覚の混乱が見られます。
双極性障害(Bipolar Disorder)
気分の極端な変動、うつ病症状と躁病症状を持つ疾患で、気分の安定が困難です。
注意欠陥多動性障害(ADHD)
注意力の欠如、多動性、衝動性の問題があり、特に子どもによく見られます。
パニック障害(Panic Disorder)
突然の強い恐怖やパニック発作が頻繁に発生する疾患で、心臓の不調や死の恐怖を伴うことがあります。
摂食障害(Eating Disorder)
必要な量の食事を食べられない、自分ではコントロールできずに食べ過ぎる、いったん飲み込んだ食べ物を意図的に吐いてしまうなど、さまざまな症状があります。
緊張性頭痛(Tension Headache)
通常、両側の頭部に締め付けられるような圧迫感や重さを伴う頭痛として現れます。頭の上部や側頭部、首筋に感じられることがあります。日常生活のストレスや緊張に関連して発症することが多いため、ストレス管理や生活習慣の改善が予防と改善に役立つことがあります。
過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome)
腸が精神的ストレスや自律神経失調などの原因で刺激に対して過敏な状態になり、便通異常を起こす病気。

2.海外で気をつけたいこと

日本の「当たり前」が通じない

海外移住に伴う大きな環境の変化と心への影響は、日本生活での「当たり前」が急速に喪失されることに起因していることが多いです。喪失が心身に与える影響に対して、無意識であるケースがほとんどです。
赴任先での自分に対する過度な期待や、新しい環境が与える孤立感も心に大きな影響を及ぼします。海外で言葉も自由に使えない、慣習も考え方も違う、馴染みのない人で溢れた場所で生活することは、想像以上に大変です。孤立感、不全感、不安感などを少しでも感じたら、早めに相談しましょう。

自分の心の状態を把握する

2週間以上、気持ちが落ち込む、集中力が続かない、眠れないという状態が続いたら、心が病んでいる可能性が高いので、専門家に相談をしましょう。心の状態は常に変化するので、月に一度は確認することをお勧めします。ヨクミル相談医師が監修した『簡単メンタルチェック』は、質問に答えるだけでセルフチェックできますので、気軽に試してみてください。
簡単メンタルチェック

狭いコミュニティーでのストレス

海外赴任者とその家族は、狭いコミュニティーでの人間関係のストレスに悩むことが多くあります。日本と現地社員の板挟み、他の赴任者家族との付き合い、同じアパートに知り合いが多く住んでいるなどです。
自分自身や子どもの心身に不調があっても、他の家族に知られたくないと思って、医療機関へ行くことが遅れてしまったりすることもあります。

3.ヨクミルのオンライン医療相談でできること

ヨクミルのメンタルヘルス(心療内科・精神科)では、うつ病や適応障害など精神疾患の悩みや、こころが原因の身体の不調を相談することができます。海外生活という環境の大きな変化が心にもたらす影響は大きく、気づかない間に精神的な負荷がかかっています。
小さなストレスは、その都度解消すれば何てことはないですが、複数重なったり大きなストレスになったりすると、心身に不調が出てきます。早めに専門医師に相談することが、重症化のリスクを回避するコツです。

ヨクミルでは、好きな時間に日本語で専門医にオンラインでの相談が可能です。悪化する前に話を聞いてもらうことで、海外でも心の健康を保ちましょう。目安として2週間以上、気持ちが落ち込む、集中力が続かない、眠れないという状態が続いたら、心が病んでいる可能性が高いので、専門家に相談をしましょう。

お子様も環境の変化によるストレスなどを抱えていることがあります。うまく言葉にできない小さなお子様の場合は、笑顔がなくなったり、引きこもりがちになったり、好きなものに興味を示さなくなったりするなど、いつもと違う様子に気づいたら、重症化する前に早めに相談してください。

3-1.よくある相談

不安や気分の浮き沈みに関する相談

・海外でネガティブな出来事が重なった時の心の対処方法
・異なる環境での自分の考え方についてのアドバイス

やる気の損失とモヤモヤ感に関する相談

・モヤモヤ感の解消法についてのアドバイス
・慣れない海外でやる気がなくなったことに対するカウンセリング

不安や不眠、頭痛に関する相談

・突然襲われる不安感、眠れなくなってしまった際のアドバイス
・不眠症の薬の服用についての進言

スマホなどの依存症の相談

・スマホやSNSをやってないと不安になる症状のアドバイス
・心の隙間を埋めるための、他のものを探す進言

 

3-2.芳賀 高浩医師への相談事例

Gさん(中国在住/40代男性)の場合
  • 1
    【相談内容と準備】
    不眠症での相談でした。事前に「相談内容(問診票)」に箇条書きで現在の状況などを知らせていただきましたので、確認して準備しました。
  • 2
    【オンライン相談時】
    事前にいただいた「相談内容」を画面に映して、一緒に見ながらひとつずつ質問に答えて行きました。ストレスを発散する方法などをアドバイスして、その他にも、生活の中で気になっている些細な悩みなどを相談いただきました。
  • 3
    【相談記録を共有】
    オンラインでお話しした内容を相談記録に記入し、快眠できるようになるためのアドバイスをさせてもらいました。また、回復のために継続的なカウンセリングが必要なことなどを記入しました。
Tさん(ヨーロッパ在住/40代男性)の場合
  • 1
    【相談内容と準備】
    精神疾患(パニック障害、自律神経失調症) についての相談でした。相談内容(問診票)で、日本と同等の薬が滞在国で買えるかどうかという質問があったので、事前に調べておきました。
  • 2
    【オンライン相談時】
    どうすればパニック障害が落ち着くかをアドバイスしました。様々な症状があるようですが、まずは眠れるようになることが重要ですので、快眠のための薬などの相談をしました。
  • 3
    【相談記録を共有】
    相談時に話したこと、日本から持ってきたものと同等の薬(代替薬)と、その用量用法の提案、改善に関するステップなどのアドバイスを記入して共有しました。
Nさん(アメリカ在住/20代男性)の場合
  • 1
    【相談内容と準備】
    不眠と鬱についての相談でした。その原因となった出来事や、現在の考えなどを記入していただいていたので、確認しました。
  • 2
    【オンライン相談時】
    悩みがどのような心理からくるのか、具体的な例をあげて、その解決方法などを説明しました。
  • 3
    【相談記録を共有】
    オンラインでお話しした内容と、アドバイスをもらいながら言語化していく作業を繰り返ししていくように記入して共有しました。現地病院を受診する目安などもアドバイスしました。

相談医師プロフィール

  • 相談医師:芳賀 高治 医師
    • 内科
    • 呼吸器内科
    • 精神科(メンタルヘルス)
2005年千葉大学医学部卒業
2007年千葉大学呼吸器内科学入局
2016年東京都立松沢病院精神科医員
2019年関東労災病院精神科部長
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ヨクミルで相談できる
メンタルヘルス(心療内科・精神科)の医師

  • 相談医師:大迫 鑑顕 医師
  • 相談科:
    • 精神科(メンタルヘルス)
    専門領域:
    • 精神科(メンタルヘルス)
2014年千葉大学医学部卒業
2016年千葉大学医学部附属病院 精神神経科
2017年袖ヶ浦さつき台病院 心療内科・精神科
2019年総合病院国保旭中央病院 神経精神科
2020年国際医療福祉大学 医学部精神医学 / 成田病院 精神科 助教
2021年千葉大学大学院医学研究院 精神医学教室 特任助教(兼任)
2023年University Hospital of Bellvitge-ICS (Barcelona, Spain)
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  • 相談医師:浦川 史歩 医師
  • 相談科:
    • 精神科(メンタルヘルス)
    専門領域:
    • 心療内科
    • 精神科(メンタルヘルス)
2007年国立佐賀大学医学部卒業
2009年東京大学医学部附属病院心療内科入局
2013年英大学院キングスカレッジロンドン留学
2015年東京大学医学系研究科
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  • 相談医師:椿 佳那子 医師
  • 相談科:
    • 精神科(メンタルヘルス)
    専門領域:
    • 精神科(メンタルヘルス)
2011年東京慈恵会医科大学卒
2014年千葉大医学部付属病院精神科入局
2020年千葉大医学研究院認知行動生理学教室入学
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  • 相談医師:三浦 絵美里 医師
  • 相談科:
    • 内科
    • 精神科(メンタルヘルス)
2012年初期研修医(中通総合病院)
2014年後期研修医(市立秋田総合病院)
2015年社会人大学院生(東北大学大学院産業医学分野)
2019年専属産業医(住友ゴム工業株式会社白河工場)
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  • 相談医師:楠元 恭子 医師
  • 相談科:
    • 小児科
    • 精神科(メンタルヘルス)
    • 総合診療科
    専門領域:
    • プライマリケア
    • 総合診療科
2006年初期研修医、その後麻酔科勤務
2012年オーストラリアで生活
2017年日本帰国後、総合診療科勤務
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  • 相談医師:伊藤 有毅 医師
  • 相談科:
    • 精神科(メンタルヘルス)
2012年東北大学医学部医学科卒
2014年東京大学医学部精神神経科
2015年都立松沢病院
2018年柏メンタルクリニック
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  • 相談医師:芳賀 高浩 医師
  • 相談科:
    • 内科
    • 子どものメンタルヘルス
    • 精神科(メンタルヘルス)
    専門領域:
    • 内科
    • 呼吸器内科
    • 精神科
2005年千葉大学医学部卒業
2007年千葉大学呼吸器内科学入局
2016年東京都立松沢病院精神科医員
2019年関東労災病院精神科部長
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  • 相談医師:武井 智昭 医師
  • 相談科:
    • 内科
    • 小児科
    • 精神科(メンタルヘルス)
    専門領域:
    • アレルギー科
    • プライマリケア科
    • 内科
    • 小児科
2002年慶応義塾大学医学部卒業。同大学病院の小児科の研修を経て、主に神奈川県の医療機関での各科の研修を経て、現在は神奈川県大和市の高座渋谷つばさクリニック院長(内科・小児科・アレルギー科)
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